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「いつかなくなってしまう」危機感を感じた新卒の仕事
Q1. 新卒では
どんな仕事をしていたの?
製薬会社で約4年間、MRと呼ばれる営業職をしていました。内容は病院の医師に薬の情報を提供する仕事です。
入社2年目では、ある製品の営業成績で全国3位を獲得し大きな成果を得られた経験もあります。
MRは僕にとって活躍できる仕事。でもいつかはMRを辞めないといけない日が来ることを入社2年目の時点で悟っていました。
Q2. 活躍していた仕事を
辞めようと思ったのはなぜ?
MRはAIに取って代わられる仕事だと業界内で取り沙汰されていたんです。
自分が30代40代になったとき、上司に肩をポンポンと叩かれて「明日から会社に来なくていいよ」と言われるかもしれない。そんな未来が容易に想像できて。
何かスキルを身につけて製薬会社を抜け出さなきゃいけない、2年目あたりからそう思い始めました。
「好き」で通い始めたInstagramのスクール
Q3. なにかスキルを
身につけようと思ったの?
スキルを身につけようと思って始めたわけではありませんが、会社員時代にInstagramの運用スキルを身につけることができました。
もともと大学のころからInstagramが大好きで、Instagramの本を読み漁ったりYouTubeで学んだりしてトライアンドエラーを繰り返しながら運用していました。
そんななか、友人がPR案件で時計を無料でもらった話を聞いて「自分も無料で時計をもらってみたい」と憧れて…(笑)。社会人3年目にInstagramのスクールをたまたま見つけて「もっとInstagramのこと知りたい!」「おれもインフルエンサーになりたい!」と思い通い始めました。
スクールでは約半年間、Instagramの集客やPR案件獲得の方法、フォロワーを増やすためのノウハウ、セルフブランディングなどを網羅的に学んでいましたね。
Q4. スキルを身につけてから
仕事にしなかったの?
製薬会社で働いているころから「Instagramの運用方法を教えてほしい」とお願いされることはたびたびありましたが、仕事にはしていませんでした。
当時はお金をもらおうなんて考えてもいなかったし、会社も副業禁止だったので。
独立のきっかけをくれたのは「自己啓発本」
Q5. 退職するきっかけは何だったの?
入社してから早い段階で「MRの仕事は将来AIに奪われる可能性がある」と言われていたことも辞めるきっかけでしたが、もうひとつあります。
超ミーハーでお恥ずかしいのですが(笑)、自己啓発本の内容に感化されたんです。本屋さんでふと手に取った、起業家の書いた自己啓発本が本当に興味深くて。
「独立して幸せに生きている人がこんなにいるんだ」と驚きましたね。
のめり込むように本を読んでいると、自分も独立できるかもしれない!と起業するイメージが湧いてきて「独立に向けて動いていこう」と奮い立ちました。
でも仕事を手放すのは勇気が必要で…。悩みに悩みまくって入社4年目でやっと退職を決めたんです。
Q6. 会社を辞めてからすぐ、
フリーランスになろうと思ったの?
製薬会社を退職後はまだ独立せず、転職することにしました。独立する前にベンチャー企業に入り、社長の近くでビジネスを学びたいと思っていたんです。
当時、転職するタイミングはとくに考えておらず、知り合いから転職サイトのWantedlyを教えてもらったのがきっかけで、ようやく動き出すことに。ただ、転職活動よりは情報収集をする気持ちのほうが強かったですね。
「こんな会社あるんだ、とりあえず応募してみようかな」「無料説明会か、オンラインだったら受けてみるか」「落ちても今の会社を続けながらゆっくり探そう」と気負いすぎず動いていました。
探しているなかで、社長と密に関われそうな少人数規模の会社とご縁があり、結果的に転職に至った感じです。
Q7. ベンチャー企業では
どんな仕事をしていたの?
転職先の業界は将来性のあるIT。事業としては、AIやブロックチェーンなど最先端ICT技術を駆使した自社サービスの展開やSES・SI事業をしていました。
僕は営業を中心に、SNS運用やイベント企画・運営などベンチャーらしくさまざまな業務を兼任。忙しくも新鮮な毎日を送っていました。
でも入社してわずか4ヶ月で退職することにしたんです。
Q8. どうして入社4ヶ月で
退職しようと思ったの?
実は当時ルームシェアしていた小学校からの友人に、一緒に仕事をしようとずっと誘われていて。友人とは小学生のころからサッカーで切磋琢磨してきた仲間で、当時から「将来一緒に仕事しような」とよく話していました。
人として尊敬できる、魅力を感じる仲間と頑張っていきたいという気持ちが強くなりました。
Q9. 会社を辞めるとき
怖くなかったの?
めちゃくちゃ怖かったですね。だって翌月の給料がゼロになるかもしれないじゃないですか(笑)。
一緒に仕事する仲間はいるし仕事がないわけではなかったけど、不安は強く感じていました。
仕事のチャンスを掴めたのは過去の自分がしてきた“give”
Q10. フリーランスになって
最初はどんな仕事をしていたの?
一緒に仕事しようと誘ってくれた友人のサポート業務や、その友人の紹介でInstagramのコンサルティングをしていました。
Q11. スタートから順風満帆に
見えるけど...
順風満帆…ではなかったですね(笑)。仕事があって忙しそうに見えるけど、不安な気持ちを抱えながら過ごしていました。
製薬会社で働いていたころの年収を超えないと、フリーランスになって挑戦している意味がない。最初のころは生活できるギリギリの報酬で仕事をしていたので、どんどん仕事を増やしていかなきゃと焦りを感じていました。
Q12. どうやってその
不安な状況から抜け出せたの?
無意識にいろいろな方へ“give(ギブ)”していたのかなと思います。
たとえ報酬が少なくても、仕事を依頼してくれた方のためにじっくり時間をかけて取り組む。応援したい方の講演会やセミナーにはお金をかけてでも参加する。
そんなふうにgiveしていると「ありがとう」と言ってもらえるし、仕事を任せてもらえるきっかけにもなったんです。
もうひとつ仕事を増やせた理由が、大学の先輩の“ある言葉”でした。
フリーランスになってから大学の先輩と会ったときに「自分のキャパシティの2〜3倍の仕事を受注して、キャパシティを広げたほうがいいよ」と話してくれて。
頼まれた仕事は自分に可能性があるものであって、そもそも無理な人にはお願いしない。だから依頼していただいた仕事は全部引き受ける覚悟が大切だと、先輩は教えてくれました。
たまたま先輩と会ったタイミングで仕事の連絡がいくつか来るようになったので、「全部やろう!」と覚悟を決めて、すべての仕事を引き受けましたね。
もし先輩の話を聞いていなかったら「全部はできないから、とりあえずこれだけでやっていこう」とチャンスを逃していたかもしれません。
今まで営業ゼロで仕事を獲得できたのは、give精神と先輩のおかげだと思っています。
Q13. フリーランスになってよかったことは?
数え切れないほどあります!とくによかったと思うのは、仕事もプライベートも好きなように予定を管理できるところですね。
勉強会の開催が平日であっても問題なく足を運べるし、旅行に行くときだって土日や混んでいる時期を避けられます。
僕はPCがあればどこでも仕事ができるので、旅行先が海外であっても仕事しながら観光を楽しめるんです。時間や場所にとらわれず生活できる点はめちゃくちゃ気に入っています。
Q14. フリーランスになって大変だったことは?
いつ仕事がなくなるかわからない不安が、つねにつきまとっていることです。これまでの仕事で、急に翌日から契約が打ち切られたこともあったので。
自分の主な収入源である仕事が突然なくなってしまったら「翌月からどうやって生活しよう…」「新しい仕事を見つけないと」と不安になります。
だから万が一のときに備えて収入の柱をいくつも作り、なおかつ自分の事業も持つにはどうすればいいのか日々考えていますね。
Q15. 今後は何をしていきたい?
どうなりたい?
理想としては社長秘書をメインに、コミュニティの運営やクライアントワークを行ない、さらに起業して自分の事業も進めて行く働き方です。
僕は将来、家族や子どもと過ごす時間をたくさん作りたいと思っています。その夢を実現するために、社長レベルのポジションを獲得できるようになりたいんです。
今はいろいろな仕事をして経験を積み、自分の会社を持つことが当面の目標ですね。
目指す人へのメッセージ
とにかくまずは「行動する」ことです。行動次第ですべてが変わります。
僕もたくさん行動してみたからこそ尊敬できる方たちと出会い、今の理想を持てるようになりました。
先輩や仲間に相談してみたり、イベントに誘われたら迷わず行ってみたりして、とにかく行動してみてください。
さらに僕は「辞めること」「始めること」「続けること」が大事だと考えています。
新しく何かを始めるときって、何かを犠牲にしなきゃいけない場合もあるじゃないですか。僕も自分を変えるために、悩みに悩んで製薬会社を辞める選択をしました。
「辞めること」はなかなか大変ですが、自分を変えるために何かを辞めて次に新しく何かを始めてみる。そして始めたことを継続していく。最初は大変だと思いますが諦めずに続けていけば、幸せな人生が待っていると思うので一緒に頑張りましょう!
いかがだったでしょうか?
以上、ずっきーさんの生き方・働き方のストーリーでした!
あなたの人生が一歩でも前に進むような、お役に立てる記事になりますように。