軽やかに、圧倒的な行動力で切り拓く。好奇心を原動力に進歩する複業フリーランスの働き方

軽やかに、圧倒的な行動力で切り拓く。好奇心を原動力に進歩する複業フリーランスの働き方

フリーランスのストーリー

複数の仕事を掛け持つ働き方、複業。「1つの仕事にとどまらず、いろんなことがしたい!」と思う方が憧れる働き方でしょう。

でも、「持っているスキルは限られているし、どうしたらなれるんだろう」と気になる人もいるはず。

お話を伺ったのは、複業フリーランスとして活躍するあおちゃん。現在は写真家、グラフィックデザイナー、コミュニティマネージャーとして働いています。

ほんの数年前まで会社員だったあおちゃんが現在の働き方にたどり着いた秘訣は、圧倒的な行動量。一体、これまでにどんな経験を積み重ねてきたのでしょうか?

写真家 / デザイナー

あおちゃん

あおちゃんさん

初めましてaochanです。人が喜び温かみのあるクリエイティブが創りたくて。
写真やデザインを通して、皆様に笑顔が訪れますように。with love aochan

自己紹介をお願いします!

写真家、グラフィックデザイナー、コミュニティマネージャーとして働く、複業フリーランスのあおちゃんです。あたたかみのあるクリエイティブを作ったり、人を喜ばせたりする仕事をしています!

現在のお仕事を具体的に教えて!

写真家としては、人物写真の撮影をしています。ファミリーフォトやベビーフォトなど、人生の節目に関わる写真を撮ることが多いですね。

グラフィックデザイナーの活動は、ロゴ・名刺制作が主な仕事です。写真家の仕事と掛け合わせて、フォトアルバム制作も行なっています。

コミュニティマネージャーとしては、住居に併設されているコミュニティスペースで、イベントの企画・運営を行なっています。

どんな働き方をしているの?

それぞれの仕事でワークスタイルが異なるんです。写真家はお客さまのご希望日に撮影しに行き、グラフィックデザイナーは納期までに作業を進め、コミュニティマネージャーはシフトに沿って出勤する、というように。

お休みは週2日取っていて、土日のどちらかと平日のどこか1日をお休みにしています。生活にメリハリをつけたくて、お休みのうち1日は絶対にパソコンを開かないと決めています(笑)。

今に至るまでの経歴は?

book あおちゃんの略歴
20歳 専門学校を卒業後、美容師アシスタントに。
21歳 株式会社マッシュスタイルラボに転職し、販売員として働く。アパレル企画を目指しはじめる。
23歳 ラグジュアリーブランドに転職し、販売員として働く。在庫管理・店舗レイアウトなどに携わる。
24歳 株式会社花咲爺さんズに転職し、企画・人事を担当。1年ほど従事した後、フリーランスになり、業務委託でカメラやデザイン、写真館の立ち上げを経験する。
28歳 会社員に戻り、スタートアップでコミュニティマネージャーを務める。心身のバランスを崩したことを機に退職し、ふたたびフリーランスに。

では、あおちゃんさんの今に至るストーリーをたどってみましょう!

美容・アパレルを経験し、企画の道へ

フリーランス_写真家 / デザイナー2

Q1. 新卒では
どんな仕事をしていたの?

美容専門学校を卒業後、美容師アシスタントとして働いていました。1年ほど美容室で働いたのち、株式会社マッシュスタイルラボのアパレル販売員に転職。

学生時代、美容と服飾のどちらの道に進もうか迷っていたほどファッションも大好きで、その想いを捨てきれなかったんです。

販売員のキャリアをスタートして約1年後、とあるきっかけでラグジュアリーブランドの販売員に転職しました。

Q2. ラグジュアリーブランドに
転職したきっかけは?

ある日、お店にかかってきた1本の電話です。お電話は転職エージェントで働く方からでした。

お客さまとしてご来店された際、私の接客が強く印象に残ったそうでご連絡をくださったんです。それで「受けてみませんか?」と。ラグジュアリーブランドで働くなんて考えてもみなかったのですが、選考を受けたところ、なんと内定をもらえたんです。

実は中学生のころから、そのブランドの創業者の方が大好きで、彼女を題材にした映画や本には何度も触れていました。そんな憧れのブランドで働けることはとても嬉しく、入社後も楽しく働いていたのですが、1年で退職したんです。

Q3. どうして憧れだった
ブランドを辞めたの?

前職時代から描いていた「アパレル企画になる」という目標が叶うまでに、相当な時間がかかると思ったからです。月に一度行われる上司との面談ではいつも意志を伝えていて、売上成績も悪くなかったので「あといくら売れば昇進できますか?」と聞いていました。

でも、働きはじめて1年ほど経ったときに「年齢が若すぎるから、企画のポジションになるにはあと15年〜20年はかかる可能性がある」と打ち明けられて。そのときまで現場で働きつづけるのは自分には難しいと思い、転職を考えたんです。

Q4. 企画をやりたいと
思ったのはなぜ?

ファッションに興味を持ったきっかけでもある、『プラダを着た悪魔』という映画の影響が大きいです。

この作品を観て、色や丈感などの流行、リリース時期など、新作の服が世に送り出されるまでにさまざまな点が考慮されていることを知りました。そこから「どんなものを作って、どのように届けるか」を考える側に回りたいと思ったんです。

Q5. 憧れのブランドを辞めることに
抵抗はなかったの?

抵抗はなかったですね。ずっと憧れていたブランドだったんですが、ブランド自体よりもそのブランドの創業者のような「みずから道を切り拓く女性」に憧れていたので、あまり執着心がなかったんです。

また、アパレル企画の求人を探していても、未経験から挑戦できる会社がほぼなくて。まずは、他の業界で企画の経験を積む必要があると考えたんです。そんなときに、ご縁があったのが、まちづくりを中心にイベントの企画・運営を行う会社でした。

当時、まちづくりへの興味はそこまでなかったんですが、企画を軸に、一緒に働きたいと思える人がいる環境を選びました。

企画のキャリアをスタート。フリーランスになり、カメラ・デザインに出会う

フリーランス_写真家 / デザイナー3

Q6. 企画職になってから具体的に
どんな仕事をしていたの?

オフィスがある品川のまちを盛り上げるイベントに関わることが多かったです。商業施設の年間イベントの進行管理や運営をしたり、地域で働く方々の有志サークルの立ち上げをしたりなど、地域コミュニティを活発化させるサポートをしていました。イベントでキッチンカーを呼ぶと決まったら片っ端から電話をかけるなど、泥臭いこともしていましたね。

さらに「人事もやってみないか?」と言われて人事業務も兼任していたので、応募者の課題の確認や、面接対応もしていました。この会社で働いたことがきっかけで、フリーランスに挑戦しようと思ったんです。

Q7. どうしてフリーランスに
なろうと思ったの?

イベントの企画だけでなく運営も行なっていたので、仕事がかなり忙しくて。働きはじめて1年経ったときに、2年〜3年も働いたような充実感があったんです。

また、人事として面接でいろんな方と話すなかで「私には知らない世界がたくさんあるな…」と感じることが多くて。もっといろんなことを経験したいと思うようになったんです。もちろん会社を辞めずに冒険できる方法はあったと思いますが、当時は組織に属しながら覗ける世界には限界があると感じてしまって。

「正社員の働き方が必ずしも正解ではないかもしれない」と考えはじめたタイミングで、偶然本屋でフリーランスに関する本に出会いました。その本を読んで、開業届を出せば個人事業主になれることを知り、フリーランスの働き方がぐっと身近に感じられたんです。そうしたらもうじっとしてはいられず、勢いで開業することを決め、社会人5年目でフリーランスになりました。

Q8. フリーランスになることに
不安はなかったの?

不安はなかったですね。日本で生きていたら何とかなるはずと、楽観的に考えていました。勤めていた会社にも「ちょっと外の世界に見に行きます!」くらいの気持ちで、退職を伝えました(笑)。

急に辞めることにしたにもかかわらず、社長は私の想いを受け入れてくれて。今でも撮影を依頼してくださる心の広い社長には、感謝の気持ちでいっぱいです。

Q9. フリーランスになって
どう仕事を獲得していたの?

Wantedlyで惹かれた企業にひたすらカジュアル面談の申請をしまくっていました。実際にお会いできたら、それまでの経験と「今はこれしかできませんが一緒にお仕事がしたいです!」と素直に伝えていましたね。

当時はまだデザインソフトも触ったことがなく、PowerPointやExcelくらいしか使えなかったので。

また、たまたま参加したミートアップを主催していた映像制作会社が、とても素敵な企業で。すぐさま代表の方にInstagramからご連絡し、熱い想いとともに「働かせていただけないでしょうか?」とアタックしたこともありました。

「カメラを始めてみてはいかがですか?」とお返事があったのですがカメラを持っていなかったので、すぐさまおじいちゃんに一眼レフを借りに行きました(笑)。その行動力を評価されたのか、採用してもらえたんです。

Q10. フリーランスとして
どんなお仕事をしていたの?

映像制作会社ではカメラマンのアシスタントとして、はじめはファミリーフォトの撮影現場でサポート業務をしていました。徐々にウエディングの現場に同行することも増え、フォトアルバム制作にも携わるように。この頃から、IllustratorやPhotoshopなどのデザインソフトを使いはじめました。また、仕事で学んだことをどんどん実践してみようと思い、プライベートで友人に写真を撮らせてもらって、デザインソフトで編集をしていました。

現在仕事にしているカメラとグラフィックデザインの基礎は、このときに身につけたもの。学びながら実践するスタイルが自分には合っていましたね。

さらに、写真館の立ち上げも経験させてもらいました。SNSを運用して集客したり、カメラマンとして撮影もしたり、幅広く業務を担当していましたね。当時は「写真館を軌道に乗せたい!」と、とにかく必死で。ペット同伴可の写真館だったので、街でワンちゃんを連れている方がいたら「よろしければうちで撮影しませんか?」とお声がけしまくっていたくらい。

他にも、古着のリユース会社でイベントの企画・運営に携わったり、個人で名刺やロゴの制作をしたりしていました。

Q11. このままフリーランスを
続けようと思っていたの?

当時は28歳だったんですが、キャリアへの不安がよぎりはじめていました。

「好奇心に従っていろんなところに飛び込んできたけど、こんな感じでいいのかな」「このまま30歳を迎えたとき、私のキャリアって大丈夫なのかな。」と。自分のキャリアに足りないものがあれば、このタイミングで埋める努力をしておいたほうがいいかもしれないと思っていました。

会社員に戻るも退職。ふたたびフリーランスへ。

フリーランス_写真家 / デザイナー4

Q12. どうしてまた会社員に戻ったの?

30歳手前のキャリアへの不安に加え、毎日忙しく過ごしていて、ライフスタイルもこのままでいいのだろうかという気持ちもあったからです。お金はもちろん大切だし、今の働き方は働いたぶんお金が入ってくる。でも、誰かと美味しいごはんを食べたり、旅行をしたり、1人でのんびり過ごしたり、“暮らしのなかの豊かな時間”も大切なんじゃないかと。

そんな時間を作るためにも、収入が安定している会社員に戻るという選択肢が頭に浮かんできたんです。そうして、業務委託でお世話になっていたスタートアップに入社させてもらうことになりました。

Q13. 会社員に戻ってからは
どんな仕事をしていたの?

女性起業家をサポートするコミュニティの、コミュニティマネージャーとして働いていました。事業に共感して入社したので職種にはこだわりがなく、コミュニティマネージャーが向いていそうということで任せていただきました。

母子家庭で育ったこともあり働く母の姿を見ていて、女性の働き方に昔から関心があって。さまざまなバックグラウンドがありながらも頑張る女性のために力を注げる環境が魅力的に感じたんです。

スタートアップで社員が少なかったので、コミュニティマネージャーと言ってもさまざまなことをしていましたね。イベントの参加希望者とのやりとりや、過去に参加してくださった方へのコミュニケーションをはじめ、イベントのディレクションや動画編集など、業務は多岐にわたりました。でも、ここも1年足らずで退職したんです。

Q14. どうして会社を辞めたの?

苦手なことが多くて、壁にぶつかっていたんです。それまでもやったことのない仕事にはいくつもトライしてきましたが、おそらく苦手なことに出会ってこなかったんですよね。「なんて自分はできないやつなんだ」と、必要以上に自分を責めて、落ち込む日々が続いていました。

忙しさも重なって体調を崩しがちになり、このまま働きつづけて身体を壊してしまったら、仕事に復帰するのが難しくなると思ったんです。心と体、どちらもバランスがいい状態で働きたくて退職を申し出ました。

Q15. 会社を辞めてからは
どんなふうに過ごしていたの?

退職してから2ヶ月は、のんびりとした自由な時間を過ごしていました。社会人になってからずっと働きづめだったので、まるで人生の夏休みをとったような気分でしたね。

体調が回復したらまた組織で働いてもいいかなと思っていましたが、「今後についてはのんびり考えよう」とゆっくり過ごしていました。

会社員に戻らずにふたたびフリーランスとして活動していくきっかけになったのは、友人たちの言葉でした。当時、2年間住んでいたシェアハウスの退去を決め、そこに住む友人たちと最後にパーティーをしたんです。

そのときに友人たちからメッセージをもらったのですが、みんなが口を揃えて「あおちゃんはフリーランスで働くほうが向いていると思う」と言ってくれて。これだけの人が言ってくれるならそうなのかもしれないと思い、フリーランスの道をふたたび歩もうと決めました。

これから

フリーランス_写真家 / デザイナー5

Q16. 今後どんなことを
していきたい?

プロジェクトマネジメントに挑戦していきたいと思っています。これまでは誰かの考えたアイデアに共感してプレイヤーとして泥臭く手足を動かす経験をしてきました。なので、今度は自分が人を集めてプロジェクトを動かす側に回ってみたいです!

また、部下がいた経験もないので、温かい目で見守りながら人を育てていくことにも興味があります。

目指す人へのメッセージ

メッセージの画像

私もキャリアについてモヤモヤを抱えていましたし、将来に漠然とした不安を抱えて悩むことも多くありました。

もしこの記事を読んでいる方で、悩みに悩んで身体を壊しかけてしまっている方がいるとしたら、私のように数ヶ月ゆっくりと休んで身体を整えてから、これからのことを考えるのもいいと思います。人生を長い目で見たらほんの少しの期間ですから。

心と体のバランスを取りながら働くこと、自分を信じてとりあえず行動してみること。この2つがとても大切だと思います!

ちょっと木陰で立ち話

えりな
本記事ライター
えりな

「いろんな世界を見に行き、そこで触れたものを自分のものにしていく」。インタビュー中、はつらつとした笑顔で話すあおちゃんの言葉の奥には、そんな強い意志を感じました。

フリーランスとして活動しているものの、実はまだまだキャリアを模索している私。あおちゃんの執着しない軽やかさと圧倒的な行動力は、私にとって大変刺激になるものでした。

ちなみに、きみはどう思う?なにか気づいたことあった?

ここに感想や気づいたことを書いてみよう

    YOU
    えりな
    本記事ライター
    えりな
    書いてくれた感想は、お手紙にしてあおちゃんさんに届けるね!
    いいかな?
    書いてくれたんだね!さっすがー!!
    pigeon