フリーになる選択肢はない。大企業に勤めながら“ブランディング”を極めた1年間

フリーになる選択肢はない。大企業に勤めながら“ブランディング”を極めた1年間

フリーランスになるまでのストーリー

フリーランスは、その名の通り仕事のあり方も自由で人それぞれ。

今回は、大企業の総合職として働きながらも、好きを追い求めて会社を休職し、フリーランスとしての1年間を走り抜けたいっぽさんにお話を伺いました。

総合職としていろいろな経験を積んではいたものの、自分の武器がわからずモヤモヤしていたという彼女ですが、どのように自分の好きと得意を見つけ、磨いていったのでしょうか。

ブランド・ストラテジスト

いっぽ

いっぽさん

大企業の総合職。ブランディングを民主化したいブランド・ストラテジストとして1年間会社を休職。2022年4月に会社復帰し、副業でブランディングサポートを行っている。当事者には気付きにくい「固有性(=らしさ)」に光をあて、ブランド価値を最大化する仕事に夢中。その他、女性のためのキャリアスクール「SHElikes」ブランディングコースのティーチングアシスタント、「ライフログスクール」初代アシスタントと幅広く活動中。

会社員としての仕事とコンプレックス

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Q1. 休職する前は
どんな仕事をしていたの?

大学卒業後、新卒で現在の会社へ入社しました。接客をはじめ、プロジェクトマネジメントや人事に関わる仕事など、同じ会社のなかでも転職しているのではないかと思うくらいさまざまな経験を積んできました。

直近の人事の部署では採用戦略とクリエイティブディレクションを担当し、この会社で一緒に働きたいと思ってもらうにはどうすればいいのか、をとことん考え抜く日々を過ごしました。

Q2. どうしてブランディングに
興味を持ったの?

当時、自分が誇れる武器を持っていないことに強烈なコンプレックスがありました。

いつか地元・浜松に帰って好きなことをしたい、という漠然とした夢を持っていましたが、スキルがないままUターン転職をしてもうまくいかないだろうと思い、関東にいるうちにスキルを身に付けようと思いました。

そこで、スクールについていろいろ調べ、スキルだけでなくマインドの変革も叶いそうな「SHElikes」に入会。いろいろな講座を通して、「ブランディング」に興味があることに気付きました。

また、「SHElikes」では「ライフログスクール」の主催者であるオア明奈さんとの出会いもありました。

人生を肯定する「ライフログ」で今までの人生の棚卸しをし、自分の好きなこと・得意なことを言語化していくと、またしても「ブランディング」という言葉が浮かんできました。

自分の好きと得意が重なったブランディングを磨いていけば天職になるのでは、と思ったんです。

大企業を1年間休職するまで

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Q3. どうして1年間の
休職を決めたの?

講座を通じて自分のやりたいことがわかったものの、会社のなかではブランディングに関わる仕事をするのが難しい状況でした。でも、会社が好きだったので、退職してフリーランスになる選択肢はなくて…。

そこで、会社の外でブランディングに関わる実績を作るために、スキルアップのための休職制度を利用して、1年間の挑戦を決意しました。

Q4. 休職するまでに
どんな努力をしたの?

もともと休職の計画があったわけではありませんが、自分の行動を振り返ってみると休職までに約2年間、コツコツと準備をしていたことに気付きました。

まずは「ライフログ」で自分について棚卸しをし、「SHElikes」でいろいろな分野の学びに触れることで、自分の好きと得意が重なる分野が「ブランディング」であることが明確になりました。

その後、同じ「SHElikes」の受講生にブランディングについて自分の言葉で教えたり、本を読んだりとブランディングについての学びを深めていきました。

同じころ、「NewsPicks」が主催する「NewsPicks NewSchool」 で「ブランド・ストラテジープロジェクト」という、当時の自分にぴったりな講座に出会いました。

そこでは電通出身の講師の方が実際に手がけた案件や、実在するメーカーを例にあげたワークショップを通して、より実践的な学びを得ることができました。

また、今後に繋がる実績を作るため、カフェ経営をされているご夫婦のブランディングを無償で手伝ったり、「NewsPicks NewSchool」のコンペティションに参加したりなど、いろいろと模索しながらアウトプットする機会を能動的に作っていきました。

Q5. 休職への不安はなかったの?

実は、会社の休職制度は「NewsPicks NewSchool」に通っている最中にタイミングよく制定されたんです。

そのときは内心「待ってました!」という気持ちで、不安というよりも、むしろラッキーだと思えましたね。

とことんブランディングに向き合った休職期間

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Q6. はじめは仕事をどうやって
獲得していたの?

最初は、どんな経緯で会社を離れ、ブランディングをやりたいと思い始めたのかというバックグラウンドをまわりの人に話しました。

本格的な営業ではなく、ただ自分のことについて話していた感覚だったのですが、お仕事の相談や紹介をいただくことができました。

具体的には、キャリア相談や、セルフブランディングをしたいけれど強みがわからない方の壁打ち相手になるなど、個人の方とのお仕事が多かったです。

Q7. そこからどうやって
仕事が増えていったの?

SNSでの繋がりもあり、「浜松にブランディングをできる人がいる」と認知してもらう機会が増えていきました。

イベントでの出会いも多く、今取り組んでいる仕事もセミナーイベントがきっかけで声をかけてもらいました。ご縁が繋がった1年だったと思っています。

Q8. 休職して良かったことは?

「自分にとっての当たり前」に気付けたことが人生の財産になりました。

人の固有性は、その人らしさを形作るうえですごく大切な要素ですが、本人は気付きづらいんです。

そこを、他者と交わって対話をすることで、固有性に光を当ててあげる。これはブランディングの根幹ですが、自分でも自分の固有性に気づいた1年でした。

会社のなかではみんなが持っていて当たり前のスキルが、実は人の役に立つことがわかったので、これからは社内で「みんなすごいスキルを持っているんだよ!」と伝えていきたいと思っています。

Q9. 休職して大変だったことは?

休職中は無給なので、はじめはお金のやりくりが不安でした。

でも、「SHElikes」の仕事で最低限の社会保険料は払える収入があったのと、実家暮らしに切り替えて固定費を減らしていたことで休職へ踏み出せました。

ただ、確定申告は休職前はする必要がなかったので負担に感じましたね。

休職して1年経った今

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Q10. 現在の具体的な
仕事内容は?

ライフログスクールのアシスタントとして、日々の運営や新しい商品開発を進めているほか、企業のブランディングサポートをしています。

直近では日本酒のクラウドファンディングを行っていました。どうやったらこのお酒が世の中に広まり、愛されるブランドにできるのかを自分が中心となって戦略立案し、その後はプロジェクトマネージャーとしてメンバーの得意を引き出しながら進行していきました。

また、個人の方のサポートも行っています。過去の私のように自分の得意なことが見つからず悩んでいる方や、固有性がわからない方の壁打ちやパーソナルブランディングに携わっています。

コロナ禍でなかなか継続はできていませんが、セルフブランディング合宿を実施したこともありました。2泊3日の合宿では、メンバーとの対話を通して自分をどうブランディングしていくのかを考える濃厚な場で、今後も開催していきたいです。

Q11. 仕事がある1日の
スケジュールはどんな感じ?

朝7時頃には起床します。仕事を開始するまでの時間はインプットの時間として、「SHElikes」で学びを深めています。8:30頃には仕事を開始して、戦略の立案やメンバーとの情報交換などをします。

これは忙しいときのスケジュールですが、本当はもともとすごく怠け者で、暇さえあれば1日中ベッドでYouTubeを観ていたいんです。3〜5日連続でYouTubeだけを観て1日が終わったときもありました(笑)。繁忙期とのギャップが激しいですね。

Q12. 今後はどう進んでいく
予定なの?

先日、1年間の休職期間を経て会社員に戻りました。

そもそもブランディングは相手と両想いになるためにあると思っていて、自分はブランディングを通して会社をもっとよくして両想いになりたいと再認識したんです。

また、休職期間中にしつこいくらいに「戻ってきてね!」と言ってくれる同期がいることもすごく嬉しくて。会社のメンバーでもっと一緒に仕事をして、事業の価値を最大化させていきたいと思っています。

会社への愛が大きくて、退職してフリーランスになる選択肢はなくなったのですが、最近副業が解禁されたようなので、会社から許可が出たらブランディングの仕事も継続したいと思っています。

その人が気付いていない可能性を見つけ、広げていく瞬間がとにかく大きなやりがいになっていたので、これからもブランディングの軸はぶらさずに取り組んでいきたいです。

目指す人へのメッセージ

メッセージの画像

私は今でこそ自分のやりたいことが明確で、活力を持って話すことができていますが、3年前は毎日モヤモヤしていました。

そんなときは、思い切って所属するコミュニティを変える、普段関わらない人と対話するなど新しい世界を見て、新しいことを少しずつ取り入れてみると、今まで見えなかったことが見えてくるきっかけになるのではないかと思います。

解決の糸口がなかなか見つからないときは苦しいと思いますが、立ち止まらずに勇気をもって一歩踏み出すと、きっと世界が変わっていきますよ!

いかがだったでしょうか?
以上、ブランド・ストラテジストのいっぽさんの生き方・働き方のストーリーでした!
あなたの今日もtoiroな1日にしませんか?