人が好きすぎて滋賀県に移住!? フォトグラファーとコミュニティデザイナーを兼任する複業家の人生

人が好きすぎて滋賀県に移住!? フォトグラファーとコミュニティデザイナーを兼任する複業家の人生

フリーランスのストーリー

個人として肩書きが複数あることが珍しくない時代。

今回インタビューしたかずなさんは、フォトグラファーとしての確立したスキルを持ちながらも、人と人、人と地域を繋ぎたい、という強い想いを持ち、コミュニティの運営に携わるようになりました。

彼女はどのように自身のやりたいことやできることを見つけ、広げていったのか。そのヒントが詰まったインタビューをぜひお読みください。

合同会社アットワールド共同代表

かずな

かずなさん

1991年生まれ滋賀在住。代官山スタジオ卒業後、数社カメラマン経験を経て2016年独立。撮影の他講師業も行いこれまでの生徒数は300人以上。人物〜物撮りまで得意分野は幅広く人の想いを形にするのが得意。旅好きフリーランスコミュニティ@worldを立ち上げた時にはライフコーチとして人と地域の繋がりに力を注いでいる。モットーは「次の人たちのために生きている係」
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フリーランスになる前

フリーランス_フォトグラファー2

Q1. フリーランスになる前は
どんな仕事をしていたの?

カメラマンとして会社に所属して働いていました。

不動産や、ウエディング業界など、さまざまな業界を経験しましたが、一番多く携わったのがアパレル業界です。ブランドポスターやルックブック、店舗の写真を専属で撮っていましたね。

会社員のころから、いずれはフリーランスのフォトグラファーになりたいと思っており、独立後にいろいろな仕事に対応できるように複数の業界での経験を積みました。

Q2. どうしてフリーランスに
興味を持ったの?

当時カメラマンをしていたアパレル会社の経営が傾きかけたとき、「この会社がなくなったら、私の人生はどうなるんだろう?」と不安な気持ちがぽっと出てきたのがきっかけですね。

自分の人生をこの1社に預けるのは正直怖いな、と。

そのときに、会社員ではなくフリーランスとして複数の収入の柱を持つのがいいのでは、とフリーランスを目指しはじめました。自分の将来の可能性として、フリーのほうが稼げるなとも思いました。

フォトグラファーとしての独立を選んだのは、写真そのものが好きだったのと、誰かと1つのものを作り上げる過程も好きで、そのなかで自分が一番貢献できるのが写真だったから、という理由が大きいです。

フリーランスになるために

フリーランス_フォトグラファー3

Q3. フリーランスになるために
はじめたことは?

会社員として働きつつ、副業として業務委託や個人での撮影の仕事を少しずつ受けて、独立に向けて副業の割合を大きくしていきました。

最終的には外部からの仕事を、会社からもらっている収入と遜色ない金額まで増やしていきましたね。

主に会社の仕事がない土日で外部の依頼を受け、仕事量が増えてきたら平日の有給も外部の仕事にあてるようにして、フリーランスのワークスタイルへと徐々に移行していきました。

そのあいだはまったく休みがなかったですね。

自分の性格的に貯金を崩すことがとても嫌で、そんな生活ではいい仕事にも繋がらないと思ったので、しっかり収入面での土台を作ってから辞めようと計画的に準備をしていきました。

結果的に、フリーランスになろうと思い立ってから、1年ほどの準備期間を経て独立しました。

Q4. 退職の決め手はなんだったの?

もともと旅が好きなんですが、会社員は旅がしづらくて。自分のやりたいことと、仕事のスタイルが噛み合わなくなってきたのが大きいですね。

また、会社員だと人間関係のストレスや、自分が表現したいものを出せないなど、さまざまな制約があるので、自由に働くためにも思い切って辞めることにしました。

副業で十分な収入を得られるようになったタイミング、かつ会社の閑散期でなるべく負担をかけない時期に退職しました。

Q5. 退職の時、今後の人生への
不安はなかったの?

どれだけ計画的に生きていても、数十年後にどうなっているかは誰もわかりませんよね。女性で言えば結婚などのライフイベントの計画を立てたところで、その通りになることはまずありません。

そんな将来を不安に思うこと自体が時間の無駄だと思うので、今に集中して、現時点で取り除ける不安は取り除こうと、逆算思考で進んでいきました。

フリーランスになってみて

フリーランス_フォトグラファー4

Q6. どうやって仕事を
増やしていったの?

どれだけ仕事が順調でも、どんな仕事をしたいのか、自分が何をやっていきたいのかを自分自身に問いつづけたうえで、具体的にどうすればいいのかを考えることはずっとやっています。

また、旅先などでは、自分のやっていることを積極的にシェアしたり、仕事を持っていそうな人に話しかけたり、偶然の出会いでも、雑談からはじめてだんだん深堀りしていくと仕事に繋がることがよくありますね。

社会人は時間がとても貴重なので、できるだけ短時間で相手のためになる情報を提供できるように、自分のスキルやビジョンを整理しておくように心がけていました。

Q7. フリーランスになってみて
良かったことは?

働く時間もそうでない時間も、すべて自分で管理できるようになったのが良かったことです。

旅に出たいときに出られるし、体調や気分に合わせて起床時刻や就寝時刻、働く時間の融通が効くのがありがたいですね。自由に働けるようになりました。

Q8. フリーランスになってから
大変だったことは?

良かったことと表裏一体ですが、会社と違って経理や営業など、すべてを自分で管理する必要があるので大変ですね。

また、会社であれば安定した収入を得られますが、フリーランスはいきなり仕事がなくなるリスクがあることを頭の片隅に置いておく必要があります。

 

独立して、はじめの1〜2年は不安定な仕事に対する心配がありましたが、今は収入が安定してきたこともあり、大きな不安はなくなりました。

今後ライフステージが変化するときには、改めて働き方を考えなおす必要があると思っています。

フリーランスになった今

フリーランス_フォトグラファー5

Q9. 現在の具体的な仕事内容は?

フォトグラファーとして、企業の広告撮影や、結婚式、七五三といった個人の撮影をお受けしています。主に人を撮影することが多いです。

とにかく人が好きなので、コミュニケーションを取るスケールをさらに広げていくために、最近滋賀県に移住しました。実際に滋賀の自治体の方やキーパーソンとお話しして、自分のやりたいことを伝えた結果、「コミュニティデザイン」の仕事に携われるようになりました。

コミュニティデザインの仕事では、地域、企業、県を繋ぐためのコミュニティの立ち上げから運営、イベントの企画・実施、コミュニティメンバーに対するコーチングなど、多岐に渡る業務をしていますね。

自分でも、旅が好きなフリーランスや自分と境遇が似ている人が50名ほど集まるコミュニティ@worldを運営しています。

Q10. 仕事がある1日のスケジュールは
どんな感じ?

book 1日のスケジュール
7:30 起床。朝食を摂り、昨日の振り返り日記を書く
9:00 メールやSlackチェック
10:00 撮影やオンラインでの打ち合わせ
18:00 夕食
21:00 オンラインイベントを開催
23:00 就寝

時期によりますが、土日に撮影が入ることが多いので、丸1日オフということはほとんどありません。その代わり、平日には半日休みを作るようにしています。

Q11. 今後フリーランスとして
どうなっていきたい?

フリーランスは、会社に所属しないからこそ、人と人とを繋ぐ役割ができると思っています。自由度高く動けるので、今後は自分のスキルを使って人や地域の橋渡し役になっていきたいです。

コミュニティの運営も、その想いがあり始めたことのひとつです。地域と繋がる仕事をさせていただきながら、それを今後どう広げて繋げていけるかを常日頃から考えています。

フリーランスは孤独になりがちですが、緩やかに繋がり、一緒に仕事をできる関係を保てるといいなと思っています。企業とフリーランス、地方とフリーランス、というように、今まで溝が深かった部分を埋めるような役割をしていきたいです。

目指す人へのメッセージ

メッセージの画像

フリーランスはあくまで働き方の手段であって、一概にフリーランスがいいとは思いません。まずは、どういう人生を生きていきたいかを自分に聞いてみてあげてほしいです。

肩書きが一人ひとつに留まる時代ではないので、やってみたいことにとにかくチャレンジしてみるといいと思います。

やってみたいことをそのままにしておくのではなく、とにかく行動してみることをオススメします。このインタビューが何か参考になれば嬉しいです!

いかがだったでしょうか?
以上、フォトグラファー / コミュニティデザイン / コーチングのかずなさんの生き方・働き方のストーリーでした!
あなたの今日もtoiroな1日にしませんか?