新しい自分にならなくてもいいんだよ。自分の魅力を活かしてつくった「幸せのカタチ」

新しい自分にならなくてもいいんだよ。自分の魅力を活かしてつくった「幸せのカタチ」

フリーランスのストーリー

みなさんは、自分らしく、ご機嫌に生きていますか?

「人にはそれぞれの魅力があるのだから、無理に新しい自分になろうとしなくていいんだよ」

そう教えてくれたのは、今回インタビューした、広報・ブランディングパートナーのにしちかさん。

自身の「本気でよかった」と感じる経験を伝えることで、多くの人をサポートするようになった彼女。フリーランスになる前から今後のことまで、あらゆるお話を聞いてみました!

広報・ブランディングパートナー

にしちか

にしちかさん

「自分と社会のごきげんを最大化すること」を軸に、広報・ブランディング支援を中心に、週4正社員+週1フリーランスで活動。「暮らし」を最優先にする生き方を日々模索中。2021年夏に湘南・大磯へ移住し、ふうふで互いの得意を持ち寄り、共感できるヒトモノコトに還元する「ふうふユニット」活動をスタート。期間限定の食堂営業や、ブランディングムービーの制作などを行っている。キャンプ・サウナ・夫の料理が好き。
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フリーランスになる前

フリーランス_広報・ブランディングパートナー2

Q1. フリーランスになる前は
どんな仕事をしていたの?

新卒から約8年半、ホテルで働いていました。フロントやレストランのサービススタッフを経験したあと、アクティビティなどの企画を作る仕事を約3年間。そこでは、お客さまに、季節感と土地柄のよさを掛け合わせた体験を提供していました。

それらをメディアに届ける役割として、最後の約4年間は広報の仕事をすることに。プレスリリースを書くのはもちろん、写真や動画のディレクションをしたり、メディア対応をしたりと、幅広く行っていました。

Q2. 会社を辞めようと
思ったきっかけは?

すごくやりがいがあって楽しかったのですが、生き方や暮らし方の中心が仕事になって、「今の自分のフェーズと合わないな」と思い始めたのが大きなきっかけです。

広報の仕事は、突発的な対応が多いんですよね。たとえば、休みの予定だったけれど、急に取材が入ったから出勤してほしいとか。最後は後輩が入ってくれてラクになりましたが、最初の3年ぐらいは1人だったので大変でした。

あと、結婚して約1年が経ったころ、夫とのすれ違いがあったことにもモヤモヤしていました。出勤する時間帯が違ったので、1日のうち会えるのが朝ごはんを食べる30分間だけ。自分の生活を犠牲にしすぎたなと思うようになりました。

Q3. そこからなにか
行動に移したの?

仕事をしながら、PC1つで働けるスキルを身に着けるためにキャリアスクール『SHElikes』に入りました。

Facebookで、友人が夫婦でバンライフをしながら日本一周をしているのを見たとき、「こんな生き方もあるんだ」と思って、すごくワクワクしたんです。

そのとき思いついた、場所にとらわれずに働ける方法は、Webスキルを身に着けること。いろいろ調べているうちに、たまたまSHElikesに出会いました。

でも、当初はフリーランスで生きることは考えていませんでした。

Q4. SHElikesで
どんなことを学んだの?

当時、私のなかでWebスキルは「Webデザイン」のイメージだったので、最初はそれを勉強して身に着けようと思っていました。

でも、途中から考え方が変わったんです。受講するなかで、自分のやりたいことやすでに持っているものに目を向ける機会がよくありました。

新しい自分になるのではなくて、今持っている価値観やスキルでも、理想の働き方をするのは難しくないのでは、と考えるようになって。

だから、途中からは「とにかくWebデザインができるようにならなきゃ」と思わずに、もともとやっていた広報と相性がいい、ブランディングのスキルを新たに身に着けることを決めました。

Q5. どうしてフリーランスという
生き方に興味を持ったの?

SHElikesのイベントで、いろいろな人の生き方に触れる機会がありました。そのなかで、お仕事を掛け持ちしながら、好きな場所で働いているフリーランスのお話を聞きました。

そこで、今後のキャリアで大事にしたかった「リモートワーク」と「時間に融通が効く」の2つがフリーランスにぴったり当てはまることに気づいたんですよね。「あ、こんな働き方もあるんだ」って。

だから、その働き方ができたら会社員でもフリーランスになってもいいなと思いました。

フリーランスになるために

フリーランス_広報・ブランディングパートナー3

Q6. 理想とする働き方を
得るために努力したことは?

ブランディングのお仕事として、やりたいことがふんわりとしていたので、まず実績を作ろうと思いました。

そのとき、自分のカフェを作るために会社を辞めた先輩に、撮影の手伝いをしてほしいとお声がけをいただきました。でも、撮影だけではもったいないなと思ったので、お店として伝えたいことや両想いになりたいお客さま像、コンセプトワードなども整理させてほしいとお願いをし、任せていただきました。

それを最初のブランディング実績にして、「こういうことがやりたいんです!」をきちんと言える準備はしていましたね。

Q7. フリーランスになることを
決めるとき、不安はあった?

固定収入がないのが、フリーランスになる決め手として欠けていた部分でした。3ヶ月ぐらいは働かなくても生きていけるように、退職金もボーナスももらえるタイミングで会社を辞めたぐらい心配性で。

案件ベースで仕事をしていると、収入に波があって辛いとは聞いていたので、余計に不安になって、なんとなく勇気がでませんでした。

Q8. その不安をどう解決して
フリーランスになったの?

有給休暇を使って旅をしていたとき、固定収入が得られる契約をいただいたことで、精神的な不安から解放されました。でも、もともと旅の目的は仕事に繋げるためではなくて、いろいろな働き方をしている人に会って、直接働く姿を見たかったからだったんです。

たとえば、フリーランスで料理家をしている義理の姉や、お店を経営している元同期に、価値観や考え方を聞きました。

そのとき、ホテルのコンサルティングをしている前職の先輩から「広報ができる人を探しているからやってみない?」と声をかけてもらったんです。週5でガッツリ働くのではなくて、週3ぐらいで大丈夫とのことだったので、本来やりたかった個人に対するブランディングのサポートもできるなと思いました。

フリーランスになってみて

フリーランス_広報・ブランディングパートナー4

Q9. どうやって仕事を
増やしていったの?

固定収入があったので、自分からガツガツ営業はせずに、自分がやりたかったり、価値観にフィットすることだったり、「この人のためなら力になりたい」と思える部分にパワーを割くようにしましたね。

そうしたら、人とのご縁が繋がって、仕事が増えていきました。

たとえば、クラウドファンディングの支援です。オア明奈さんが、初の著書『人生肯定』を出版をするにあたって、プロジェクトメンバーを探していました。彼女と初めて会ったのは、SHElikesの講座です。自分の内側を見つめて整理するためのすごくいい機会になったので、「その方が本を出すのであれば、絶対力になりたい」と思いました。

現在は、オア明奈さんと一緒に、過去を見つめ直して、未来の価値観を言語化する『ライフログスクール』の運営をしています。また、自分のサイトを作るときは、クラウドファンディングのプロジェクトを通して仲良くなった、とても信頼しているメンバーにお願いするなど、そこでさまざまな縁ができたのは大きかったです。

Q10. フリーランスになってみて
よかったことは?

1番よかったのは、時間と場所にとらわれないことです。仕事は家でできるし、旅行をするときは、期間を気にせずに長期滞在ができます。

あと、自分の興味関心があることを並行してできること。会社員のころ、魅力を作る会議やリリースの執筆、写真撮影、取材手配のように、1日でいろいろな仕事をするのが当たり前でした。

フリーランスになってからも、自分で仕事の組み合わせを選んでバランスを取っているので、私にはこの仕事のやり方が合っているのだなと思います。

Q11. フリーランスになってから
大変だったことは?

いろいろなことに手を出しすぎると多忙になることです(笑)。特に1年目は、自分は何にどれぐらい時間が必要なのか、読めないままでした。バランスがうまく取れていなかったと思います。

福利厚生がないことも不安です。子どもを産むことを考えたいなと思ったとき、自分が動けなくなったら何の保障もないな、と思います。

そこで、2022年7月から週4会社員・週1フリーランスとして活動していくことにしました。

フリーランスになった今

フリーランス_広報・ブランディングパートナー5

Q12. 現在の具体的な
仕事内容は?

今は、もともと業務委託で働いていた『SEVENRICH GROUP』で正社員として、広報やブランド戦略づくりの仕事をメインに行っています。

所属するチームには、ライターや編集者など、コンテンツ制作のプロがいたので、私は発信の方針整理などの上流戦略を練る役割として仲間入りしました。

たとえば、ある事業のミッション・ビジョン・バリューの整理。創業2年目を迎えるにあたって、改めて進みたい方向性や行動指針の言語化をするサポートを行いました。

また、「note更新をしているけれど手応えがない」という課題に対しては、「誰に何をどのように届けたいのか?」という根本の部分を一緒に見直し、発信の方向性を調整したり、プロフィールの見せ方を変更したりしています。

フリーランスとしては、『ライフログスクール』のコミュニティマネージャーや、『SHElikes』のブランディングコースの課題添削、『TUMMY株式会社』の広報をしています。

もともと参加者として「本気でしてよかった」と思うことを、運営側として仕事にするのが合っているなと。広報の仕事も、“推し活”に近いと思っています。「自分が好きなものは人に伝えたい」という思いが根本にあると、自分のパワーが乗っかって、嘘偽りがないものになるのではないかな。

Q13. 今後フリーランスとして
どうなっていきたい?

「そんなに無理しなくていいんだよ」や「こういう生き方もあるよ」をつねに示せる存在になりたいです。

私も、価値観を整理してそれを大事にすると、すごく生きやすくなりました。

だから、個人向けにブランディングやライフコーチング、タスク管理など、お悩みに合わせてオーダーメイドで提案して、なりたい姿に伴走するサービス『Fiitos』を立ち上げました。

まだあまり動かせていないので、今後さらに幅を広げて、私がなりたい姿になれた経験もお伝えしながら多くの人をサポートしたいです。

目指す人へのメッセージ

メッセージの画像

「今までを全部捨てて、新しい自分にならなきゃ」とチャレンジをする人が多いかもしれません。でも、私は巡り巡ってそんなことはないなと思っています。

人それぞれ、すでにオリジナリティや魅力は持っているはずです。だから、それを発見して、磨いて、届けることができたら、もっと「その人らしくご機嫌に」生きられるのではないのかなと思います!

いかがだったでしょうか?
以上、にしちかさんの生き方・働き方のストーリーでした!
あなたの今日もtoiroな1日にしませんか?