「薬を必要としている誰かに届けるために」薬剤師からメディカルコピーライターになっても変わらない思い

「薬を必要としている誰かに届けるために」薬剤師からメディカルコピーライターになっても変わらない思い

フリーランスになるまでのストーリー

フリーランスとは一概に言っても、働き方は十人十色。

Webデザイナー、ライター、エンジニアなどの職種のほかに、自らオリジナルの職業を作り出して活躍しているフリーランスもいます。

そして、同じ職種だとしても、実はやっている仕事は一人ひとり違うのもまた事実。

今回インタビューしたのは、メディカルコピーライターとして働くぷーさん。

医療デザイン会社のコンテンツディレクターという顔も持つ彼に、薬剤師からフリーランスになった経緯やきっかけ、フリーランスになってからの仕事の取り方などを聞いてみました。

薬専門の執筆家

ぷーさん

ぷーさんさん

北海道出身。国立大薬学部を卒業し、調剤薬局薬剤師を経て、医療系広告代理店の企画部に従事。医薬品のプロモーション戦略立案、それに伴うさまざまなツールの企画立案・資材制作に関わる。2019年より独立し、メディカルコピーライターとして製薬会社の営業ツール作成や、医療系メディアの企画・編集・執筆などに携わる。2021年から医療デザイン&コンサルティング会社の経営に参画し、コンテンツディレクターを兼任。
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フリーランスになる前

フリーランス_薬専門の執筆家2

Q1. フリーランスになる前は
どんな仕事をしていたの?

大学院を中退した後に働き始めた、調剤薬局の薬剤師が最初のキャリアです。別の薬局へ何度か転職しながら、23歳から7年ほど薬剤師をしていました。

その後医療系の広告代理店に入り、プランナーとして企画の仕事を3年ほどしてからフリーランスになりました。

Q2. どうしてフリーランスに
興味を持ったの?

きっかけは大学の先輩です。その先輩はフリーランスとして独立してからすぐに社長になったんですが、そういう生き方の人に出会ったのは初めてでした。

僕は薬剤師だったので、独立といっても薬局を経営するぐらいのイメージしかなかったんですが、誕生日にその先輩から「1万円起業」という本と「ぷーももっと自由なスタイルで独立しようぜ」というメッセージをもらって、そこからいろいろな働き方を考え始めました。

フリーランスになるために

フリーランス_薬専門の執筆家3

Q3. どうしてフリーランスに
なろうと決めたの?

決め手は、働いていた広告代理店が社員にたくさん仕事を外注していたことですね。これを足がかりにすれば、簡単にフリーランスになれると思いました。

また、独立できる程度のライティングスキルが身についたのも大きかったです。

Q4. フリーランスになるために
着手したことは?

メンタル面とスキル面で両方ありました。メンタル面では、すでにフリーランスとして働いている人の心構えを参考にするのが早いと思ったので、積極的にフリーランスが集まる場所に行って友だちを作るようにしていました。スキル面では、今やっている作業をできるだけ細かく言語化しておくようにしました。

専門的で難しい作業が多いので、再現性を保つために作業項目を全部文字として書き出しておこうと。あと、今後その事業を会社にしようと思ったときに、誰かに教えられるように整理しておきたかったのもあります。

Q5. 退職の決め手は
なんだったの?

ちょっとナイーブな話なんですが、友だちが過労死で亡くなったのが決め手でした。小中高と同じ学校に通ってた友だちで、たまたまお互いの会社が近かったんです。

そのときは広告代理店の仕事がとても忙しくて、その友だちも同じようにめちゃくちゃ働いていました。深夜まで働いていたときにはよく一緒に飲みに行ってましたね。

最終的に僕は時々めまいが起こるようになってしまい、1、2ヶ月ほどゆっくり働くことになりました。そして、友だちが亡くなったのもそのタイミングでした。

当時は「いつか、2人で独立してゆっくり過ごそうぜ」と話をしていましたが、このままだと自分も同じ道を歩むんじゃないか?と強く不安を感じて、退職することを決意しました。

フリーランスになってみて

フリーランス_薬専門の執筆家4

Q6. はじめは仕事をどうやって
獲得していたの?

退職する時点で、前職の仕事場から仕事をもらえるようになっていました。

最初はそこからライティングの案件をやったり、取材の代行をやったり、さらにもう少し上流の仕事を巻き取ったりしていました。

Q7. どうやって仕事を
増やしていったの?

これには2つの方法がありました。1つはツテや紹介など、信頼を積み重ねていって事業を拡大していくやり方。もう1つは、SNSでどんどん自分の強みを発信していって、仕事を受けるというやり方です。

僕の場合は「薬専門で文章が書ける」ことを強みに発信していました。それがきっかけで薬関係のメディアを立ち上げることになったり、編集として入ることになったりと、SNSで発信していたおかげでメディア編集者としての仕事もできるようになりました。

Q8. フリーランスになってみて
良かったことは?

僕の大事にしていることが「旅」と「自由」なんですが、そこに対して人生のウェイトを高く保てるようになったのが良かったです。

行きたいときに行きたいところに行けたり、起きる時間を特に決めなくて良かったり、会いたい人に会えたり、人生の自由度がとても上がりました。薬剤師はどうしても現場仕事になってしまうのですが、今やっている仕事だと薬剤師の経験も活かしながら働けるので、セカンドキャリアとして本当に良い選択だったと思います。

Q9. フリーランスになってから
大変だったことは?

仕事の量をコントロールすることですね。仕事自体は安定してあるのですが、時期によって少なかったり多くなったりと波があります。一時期多くなりすぎたとき、自分のキャパシティを超えてしまって、コントロールしにくくなってしまったことがありました。

あとは旅が好きなぶん、旅先で遊びと仕事を両立するのが本当にストレスでした。最初のころはモヤモヤしながら旅先で仕事をしてましたね(笑)。

フリーランスになった今

フリーランス_薬専門の執筆家5

Q10. 現在の具体的な
仕事内容は?

今はフリーランスと並行して医療デザイン会社もやっています。会社では、医療系のWebサイトの文章を書いたり、Webサイトに掲載する動画を作ったり、デザインよりも中身を制作するような仕事をしています。最近で言うと厚生労働省さんとお仕事をさせていただきました。

フリーランスでいただくお仕事は薬のコピーライティングがほとんどです。新しい薬に関するパンフレットや記事を作成して、製薬会社の営業さんに使ってもらっています。

自分が作ったものの影響で新しい薬がいろいろな場所に普及して、最終的にその薬が必要としている患者さんに届くというのにとてもやりがいを感じますね。

「必要としている人に薬を届けたい」という思いは薬剤師のころから変わりません。地道な仕事もありますが、患者さんの顔を思い浮かべて楽しんでいます。

Q11. 仕事がある1日の
スケジュールはどんな感じ?

朝起きてから午前中は仕事をして、午後から夕方までは遊んだりゆっくりしたりします。旅行中なら観光をするし、家ならのんびり昼寝。夕方からはまたがっつり仕事です。

そもそも仕事が好きなので、友達と会う予定がない限りは夜中まで働いてたりしますね。

仕事が少ないときは1週間で5〜10時間しか働かないこともありますね。納期が長い仕事も多いので、自分でスケジュールを組んで調整しています。

Q12. 今後フリーランスとして
何をしていきたい?

今後はもっと事業を拡大したいですね。自分が上に立ってライターさんを抱える編集プロダクションのような業態を取ってもいいかなと思っています。

あとは、旅行者たちが旅先で薬の情報に困らなくなるような事業をしたいと考えています。

もともとコロナの時代になるまでは、「旅行者が旅先で薬に困らない世界を作りたい」と思ってたんです。海外で体調を崩したときにもらう薬って、本当に日本人に合うのかなど、よくわからないことが多いんですよね。旅先で相談を受けたことがあって、いろいろアドバイスをしたらすごく喜んでもらえたのがきっかけで、そういった事業を考えるようになりました。

医療の面を不安に感じて海外に行けない人もいるので、そこをどうにかできるようなことがしたいです。

目指す人へのメッセージ

メッセージの画像

まずは自分をよく知ることが大切だと思います。フリーランス自体、全員におすすめできる働き方ではないですし、まだまだマイノリティなので、理解してくれるまわりの友達がいなくて孤独になることもあるんですよね。

でも、フリーランスになるメリットもたくさんあります。

たとえば、旅をしながら過ごしたいとか、スローライフを送りたいとか、そういったライフスタイルにはすごく向いてますね。メリットを理解したうえで選ぶのであれば、最高の道にすることができると思います。

まずは自分の軸が何なのか、よく知るところから始めてみてください。

いかがだったでしょうか?
以上、薬専門の執筆家のぷーさんの生き方・働き方のストーリーでした!
あなたの今日もtoiroな1日にしませんか?