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フリーランスになる前

Q1. フリーランスになる前は
どんな仕事をしていたの?
新卒で大阪ガスに入り、Web広告代理店のオプトに転職するなか、並行して世界一周ブロガー3人で「TABIPPO」の立ち上げを行いました。
TABIPPOが株式会社になるタイミングでオプトを退職して、共同創業者としてWebメディア「TABIPPO.NET」の編集長をはじめ、デジタルマーケティングを担当していました。
とはいえ、当時はTABIPPOを創業したものの、もともと自分自身にこれといったスキルはない状態。
オプトにいたころは、「無人島に1人で降り立ったら、あとはなんとかしろ」という、“ベンチャー企業あるある”な風習があったため、必要なスキルを身に着けるチャンスはなくて、ただ目の前の仕事に食いついていく生活でした。
フリーランスになるために

Q2. どうしてフリーランスに
なろうと決めたの?
TABIPPOにいたころは旅と仕事が平行して忙しかったので、「旅人に戻ろう」と思っていました。もともと旅が好きで、世界一周やニューヨーク留学をしていたので。
ところが、会社を辞めてから訪れたニュージーランドがコロナで入国禁止に。さらに、出国もできなくなるということで急遽帰国することになり、すごく落ち込みました。
当時はインバウンド業界が盛り上がっていたので、「会社を辞めても旅行の仕事をしていればなんとかなる」という安易な考えがありました。そこに訪れたのがコロナです。
「仮に仕事がすべて吹き飛んでも耐えきれるようにしないと、また辛い思いをする」と思い、フリーランスとして「スラッシュワーカー」になることを決意しました。
Q3. そのタイミングで
不安はなかったの?
日本では「優先順位をつけろ」「取捨選択をしろ」というのが、ぐうの音も出ない正論として扱われます。そのなかで選択も、集中もしない働き方を続けるのは不安でした。
それに当時は、旅行業界が大打撃を受けていたので、別業界での仕事を獲得する必要もありました。
でも、「どうしてもうまくいかなければ、タイやジョージアなどの物価の安い国に移住すれば生きてはいける」と旅人なりの安全策を講じて、挑戦してみようと思い立ちました。
Q4. フリーランスになるために
努力したことは?
会社にいたときに、副業でラジオパーソナリティとコンサルティング、ライターを少しずつやっていたぐらいで、フリーランスになるための準備は特にしていません。
当初はコロナで旅ができなかったので、できることはなんでもやろうと思い、さまざまな職種に手を出していましたが、あまり収入に繋がらず…。
フリーランスは、翌月振込みになることが多いので、「もっと入金が早い仕事をしないと!」と焦りました。
そこで、ゴールデンウイークに2日間のマーケティング講座をして、すぐに収入に繋がるようにしたことが大きな転機となりました。
フリーランスになってみて

Q5. フリーランスになってみて
良かったことは?
仕事を断れることです。会社員や起業家だと、提案された仕事は独断では断れない。一方で、フリーランスは「この人なんか苦手だな」と思えば断わってもいいので、人間関係の調整にもなります。
あと、地味ですが平日の昼間から映画に行けたり、免許の更新ができたりすることです。
自由な時間の使い方ができるのがすごくいいですね。
Q6. フリーランスになってから
大変だったことは?
フリーランスは「無茶振り」がないため、普通に過ごしていると成長するのが難しいです。
会社にいると、チームで移動があったり、社長から抜擢があったり、自分が何もしなくてもめまぐるしく環境が変わっていくので、強制的に成長するんですよね。
でも、フリーランスは自分ができそうな仕事だけしたらいいし、後輩も先輩もいなければ、売上の目標も立てる必要がない。
だから、新規事業をスタートして自分で自分にムチを打つような、成長機会を創出しないと厳しいと感じました。
フリーランスになった今

Q7. 現在の具体的な
仕事内容は?
1人10職を実現する情報サイト『スラッシュワーカーズ』や、海外ノマド体験ができる『ノマドニア』の運営のほか、コンサルティング、サイトディレクション、マーケティング、ライティング、動画編集、メディア編集など、幅広く仕事をしています。
最近はじめた新しい仕事は『寿司職人』です。普段はデジタルのお仕事ばかりなので、オフラインでリアルにできるのが楽しいです。
Q8. 仕事がある1日の
スケジュールはどんな感じ?

休みの日は基本作っていません。仕事をゼロからスタートするのが辛いタイプなので、エンジンを完全に切るのではなく、アイドリングにしています。
そのほうが仕事が溜まらないので、気持ちもラクになります。
Q9. 今後フリーランスとして
何をしていきたい?
スラッシュワーカーを1人でも増やしたいです。
僕が「旅」を譲れないように、仕事以外にも大切なことがある人や、収入を分散してリスクを抑えたい人にオススメしたい働き方です。
また、出産や結婚、育児で仕事の時間を調整する必要がある方もスラッシュワーカーに興味を持つことが多いです。
0か100しかない会社での働き方ではなくて、100のうち40だけ残すように、いい意味で今後も仕事を続けられることを広めたいですね。
目指す人へのメッセージ
フリーランスは大変なこともあるけれど、楽しいことも多いです。
フリーランスの先輩たちに聞くと、今を生きる僕らはかなり恵まれているらしいです。たとえば、昔は確定申告をするときにアプリはないし、調べてもわからないことだらけだった。
でも、僕らは「フリーランスになれる時代」に生まれた。だから、なりたいと思えばなれるんです。
結果的にどう転ぶかはわかりません。
でも、今の日本は豊かな国なので、挑戦してダメだったらすぐ会社員に戻れる。何事も体験しないとわからないものです。
やりたいと思うなら、ぜひ実行してみてください!
いかがだったでしょうか?
以上、スラッシュワーカーのルイスさんの生き方・働き方のストーリーでした!
あなたの今日もtoiroな1日にしませんか?