「95%は地味な仕事」プレイヤー歴8年のフリーランスが語る、“楽に稼げない”ネット物販の仕事

「95%は地味な仕事」プレイヤー歴8年のフリーランスが語る、“楽に稼げない”ネット物販の仕事

フリーランスのお仕事

リモートワークやテレワークの推進に伴って、少しずつ増えてきた「フリーランス」という働き方。

町の八百屋から外資系の証券会社まで、世の中にさまざまな企業が存在するのと同じように、フリーランスにもいろいろな仕事が存在します。

今回インタビューしたのは、物販プレイヤーのらいあんさん。

ネットでたまたま出会ったネット物販に取り憑かれてそのまま仕事にしてしまった彼に、ネット物販の面白さや世間のイメージとのギャップ、仕事のやりがいなどを聞いてみました。

クライアント不要の物販プレイヤー

らいあん

らいあんさん

海外居住、留学、シェアハウス、同棲、ホテル暮らし、地方移住などあらゆる居住形態を楽しみながら生活。物販プレイヤー歴8年(法人5期目)。ネット物販が「人に怒られない」「時間や場所に縛られない」「究極働かなくても収入が得られる」「楽しい」ということに気づきのめり込んでしまう。社員ゼロのソロプレナーとして鋭意活動中。好きな言葉は「人の振り見て我が振り直せ」。

自己紹介をお願いします!

はじめまして、らいあんと申します。ネット物販が主な仕事で、個人事業主として3年、法人化して6年目になりました。

自分の住みたい場所に住んで、飽きたら引っ越すというライフスタイルで生活しています。

このインタビューは
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お仕事詳細

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Q1. ネット物販ってどんな仕事?

ネット物販とは、文字通りインターネットを使って物を販売する仕事です。自分で商品を仕入れて、Amazonや楽天、メルカリ、ShopifyなどのECサイトに出品して販売を行います。出品先は同じでも、商品や仕入れ方によって方法は大きく3種類に分けられます。

1つ目は「転売」。小売店で買ったものを、別のお店で売ることによって差額で利益を出す方法です。「せどり」とも呼ばれます。

たとえば、海外ブランド品を日本より安く仕入れる方法もあるんです。

自分で海外に行って仕入れていたこともありましたが、あまりにも大変だったので数回でやめてしまいました。輸入する際には関税を払う必要があり、100万円分の商品を仕入れて空港で30万円ほど税金を払ったこともあります。

2つ目は商社や小売に近い方法。メーカーや卸業者と直接契約して商品を仕入れて販売する方法です。商社的な動きになると、国内より海外の商品を扱うことが多くなってきます。

海外のメーカーから直接仕入れるほうが安いので、日本仕様にして販売。原価が抑えられれば、利益もより大きくなります。

3つ目はメーカー的な方法。自社で製品を作ります。僕の場合は、日本にも海外にもないけど売れそうなものや、すでにある商品を改良したものなどを工場に依頼して作ってもらって販売していました。値付けをするのも自分なので、好きに値段を決められます。

Q2. 今までその仕事で
どんなことをやってきたの?

最初は海外ブランド品の転売から始めました。始めたばかりのころは1〜3万円のブランド品を仕入れていて、後半は10万円ぐらいのハイブランド品を扱ってましたね。そのあとは直接仕入れをする、商社や小売的な方法に変えました。

日本にはまだない売れそうな商品を探して、海外のメーカーから直接商品を仕入れて日本で販売をしています。他の業者には商品を販売しないように交渉し、独占契約を結ぶことも。アウトドアやスポーツ用品、インテリアなどさまざまなジャンルの商品を扱っています。

独占契約を結ぶことで、他の誰かが後から同じ商品に目をつけたとしても、僕以外直接そのメーカーから仕入れることができなくなります。「自分しかその商品を扱っていない」のは、ネット物販において大きなアドバンテージです。

商社や小売的な動きにシフトしたタイミングで、メーカー的な動きも始めました。メーカー的な動きといってもゼロから物を作ったことはなくて、既製品を少しリメイクしたOEM商品が多いです。

Q3. 実際の利益はどのくらい?

転売の場合、だいたい販売金額の5〜10%が利益になります。1万円のものを販売した場合、500〜1000円が利益です。高額な商品ほど利益は大きくなりますが、商品の種類や流行によって世間の需要は大きく変わります。

需要の波に乗ることができれば、安価な商品でも大きな利益を生み出せるのが転売の特徴です。

直接メーカーから仕入れる商社や小売的な場合は、商品によって利益も変わってきます。たとえば7万円で売れるカメラを販売する場合、販売価格の5〜6割の金額が仕入れ値。さらに配送料や手数料、税金などの経費がかかるので、最終的な利益は販売価格の10〜20%になります。7万円の商品なら利益は1万円ほどですね。

数をたくさん仕入れることで仕入れ値を安くしてもらったり、交渉次第で仕入れ値を抑えることもできます。

メーカーの場合は自分で商品を作るため、販売価格はこちらの言い値です。原価がいくらであろうが、需要があれば商品は売れるので。

ただ、すでに相場がある商品の場合は相場に合わせて値段をつけなければいけません。どれだけおいしいクラフトビールを作ったとしても、1万円では誰も買わないですよね。市場をよく観察して値段を決める必要があります。

Q4. ネット物販の面白みや
やりがいとは?

SNSを見ていると「働かずに荒稼ぎ」のような華やかなイメージで、勘違いされる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際の仕事内容の95%はとても地味です。地味な仕事が苦手な人には合わないかもしれませんが、リサーチやマーケティング、細かい作業が好きな人にとっては楽しい仕事だと思います。

あとの5%はSNSで見かけるような華のある部分です。数百万円の発注を一気にかける、日本ではまだ知られていない画期的な商品を見つける、自分で商品を作ってみる、商品の写真を撮影してLPを作るなど、華やかな部分もたくさんあります。

自分の商品を買ってくれた人が喜んでいる写真やコメントをもらったり、朝起きたときに注文のメールがたくさんきていたりすると嬉しいです(笑)。「これは売れるだろうな」と思って仕入れたものが売れると気持ちいいし、そのまま売り上げに直結するのもやりがいに繋がっていると思います。

Q5. ネット物販の大変なことは?

転売の場合、商品を最初に仕入れることになるので、常に在庫リスクがあります。売れなかったらそのまま残り続けるし、売れ残った商品をどうするか考えるのも大変です。

さらに、転売を続けるのであれば、常に商品を探し続けなければいけません。転売は簡単に始められるので、ライバルが多いんです。同じ商品を売るライバルが増えれば、需要を供給が上回ります。そうなると値段を下げなければいけなくなり、利益も出なくなってしまう。

利益が出なくなった商品は扱えないので、新しい商品を探さなければいけない…と延々と調査が続くので、転売をメインに扱う限りはなかなか休めなくて大変です。

商社の場合は商品のリサーチやメーカーとの交渉、契約の手続き、マーケティング、ブランディングなど商品を販売できるようになるまでの工程が非常に多く、とても時間がかかります。

メーカーの場合も同様です。商品企画や工場の選定、コスト管理、デザイン、マーケティングなど、販売できるようになるまでの工程がたくさん。

商社とメーカーはどちらも資金力が無いと始められないし、失敗したときのリスクは転売と比べ物になりません。上手くいけば1〜2年売れ続けますが、販売し始めるまでは大変です。

その仕事ができるようになるまで

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Q6. どこでネット物販に出会ったの?

ネット物販にはインターネットの匿名掲示板で出会いました。

掲示板に「海外のネットショップでブランド品を仕入れて、古着屋で売ったらお小遣いを稼げるよ」という書き込みがあったんです。それを見ていろいろ調べていたらネットでも売れることを知って、試しにやってみたらハマってしまい今に至ります。

Q7. なぜネット物販を選んだの?

飽きやすい自分に合っていたのが大きいです。ネット物販は自分が扱いたい商品をいくらでも扱えるので、飽きたらすぐに別の商品に変えられるのが自分の性格に合ってたんだと思います。

場所に縛られずに働けるのも大きなポイントです。今は在庫の保管も倉庫に任せているので、注文が入れば倉庫から勝手に発送されるようになっています。おかげで今の自由なライフスタイルでの生活ができるようになりました。

Q8. いい商品を見つけるコツはある?

常にアンテナを貼り続けることですね。世の中で販売されているものは、裏を返せばすべて自分も買える、つまり仕入れができます。常に売る側として物を見ているといい商品に出会えるチャンスに気付きやすくなります。

また、商品ターゲットやペルソナはなるべく自分にするほうがいいです。自分のほしい商品を扱うことで頑張って売ろうとしますし、実際に自分で使って試せるので、結果的に興味のないものよりいい商品を見つけられます。

その仕事を目指す人へ

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Q9. どうやったら物販
プレイヤーになれるか教えて!

Amazonで「ネット物販」と検索するとネット物販に関する本のランキングが出てくるので、上から2〜3冊を購入して読んでみてください。ネット物販を始めたい人が知りたいことはほとんどその本に載ってます。

次は10万円で自分がやりたい方法でネット物販をやってみる。ネット物販は情報の鮮度が大切で、ルールや売り方のトレンドがコロコロ変わります。どんどん情報が古くなってしまうので、新しい本を読んだらすぐ試してください。

転売なのか、商社や小売的な方法なのか、メーカー的な方法なのか、やり方によって必要な費用は変わってきます。実際にやってみると、本に載っていない疑問がたくさん湧いてくるんです。

そのあとで初めて、疑問を解決するためにスクールやコンサルを使ってください。よく最初からスクールに入ってしまう人がいますが、何もわからない状態で入ってもスクールの良し悪しが判断できないのでオススメできません。

物販に限らずですが、成功体験があるかないかでモチベーションは大きく変わってきます。最初は手数料や送料で赤字になると思いますが、それでも「自分で仕入れた商品が売れた」という成功体験は大きなモチベーションにつながります。

まずは、自分で商品を仕入れて売ってみる。これを改善しながら繰り返していけば、自然と物販プレイヤーに近づいていくと思いますよ。

Q10. ネット物販をやるなら必須
だと思うスキルやポイントは?

フリーランス全般に言えることですが、「努力と継続ができること」です。僕もネット物販を始めたころは「月に200個商品を見つけないと終われない」など目標を掲げて努力していました。常にリサーチが必要なネット物販だからこそ、地道な努力と自己管理能力はとても大切だと思います。

もう1つは「運の良さ」ですね。努力と継続でまいた種が芽になるかは、運によるところもあって。いい商品を10個作っても売れるかはわからないんです。

たまたま扱っている商品がインフルエンサーに取り上げられたり、CMで使われたりすると瞬間的にものすごく売れたりする。売り上げ自体は瞬間的なものですが、貯まった資金でまた新しいことができます。

地道な努力と継続がなければそもそも運を引き寄せることもできないですが、“その瞬間”がきたときに引き寄せられるかは運次第ですね。

メッセージ

メッセージの画像

ネット物販はフリーランスの中でも珍しく、クライアントがいない貴重な職種です。自分の上に人がいないので、ストレスフリーで働けます。即金性がとても高く、始めて1週間で現金の売り上げを上げることも可能です。

フリーランスには他にもいろいろな職種がありますが、「自分で売り上げが作れた」という成功体験を早い段階から感じられるのは魅力のひとつだと思います。ただ、仕事の内容自体はとても地味なので、イメージとのギャップで挫折してしまう人がほとんどです。

僕が入っていたスクールも、100人いた生徒のうち60人は挫折、30人がギリギリ生活できるレベルで、最終的に成功したのは10人ほどでした。捉え方は人それぞれだと思いますが、挫折する人が多いことを理解した上で頑張れることが大切です。

地道な努力を積み重ね、年々上がる競争をなんとか乗り越えていけば理想の生活が待っています。なので、頑張る人は頑張ってください。悪いスクールには気をつけてくださいね(笑)。

いかがだったでしょうか?
今回は、らいあんさんに「ネット物販」というお仕事について聞いてみました!
あなたの人生にお役に立てる記事になりますように。

ちょっと木陰で立ち話

はっちー
本記事ライター
はっちー

8年も物販を仕事にしているらいあんさんが「Q. ネット物販の面白みややりがいとは?」で「ネット物販は地味な仕事が95%」と話しているのを聞いて、他の人から見て羨ましがられる部分はどんな仕事でもほんの一握りなんだなと改めて思いました。

ネット物販の仕事は「楽に稼げる」というイメージで取り上げられがちですが、あくまでそれは広告やSNSでそう言われているだけ。仕事の本質を見極めるには、自分でやってみるか実際にやっている人から聞くしかないんですよね。

いろいろな情報が得られる今だからこそ、自分で経験することを大切にしていきたいなと思いました。

ちなみに、きみはどう思う?なにか気づいたことあった?

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    YOU
    はっちー
    本記事ライター
    はっちー
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    pigeon