フォロワーとの密なコミュニケーションが仕事に繋がる。“トラベルインスタグラマー”の仕事

フォロワーとの密なコミュニケーションが仕事に繋がる。“トラベルインスタグラマー”の仕事

フリーランスのお仕事

フリーランスとは一概に言っても、働き方は十人十色。

Webデザイナー、ライター、エンジニアなどの職種のほかに、自らオリジナルの職業を作り出して活躍しているフリーランスもいます。

そして、同じ職種だとしても、実はやっている仕事は一人ひとり違うのもまた事実。

今回お話を聞いたのは、看護師を経てWeb系フリーランスに転身されたYumiさん。

プランナーとして働くほかに、トラベルインスタグラマーとしての顔も持つ彼女に、Instagramが仕事に繋がった経緯や、インスタグラマーの仕事のリアルを聞いてみました。

トラベルフォトグラファー

Yumi

Yumiさん

1994年生まれ。新潟県新潟市出身。大学卒業後、看護師、Webディレクターを経てフリーランスへ。現在はコピーライター、プランナー見習い、フォトグラファー、Webディレクター、ライターなどさまざまな分野で活動中。旅とカメラを愛し、Instagramフォロワー5,000人を有するインフルエンサーとしての顔も持つ。プライベートでは美味しいラーメンを求めて放浪中。
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お仕事詳細

フリーランス_インスタグラマー2

Q1. インスタグラマーって
どんな仕事?

私はInstagram(@murayu_12)で日常的に旅行やお出かけスポットについて発信をしています。旅行が好きなので、旅行の発信や都内のイベントなどに出向いた際の写真や情報がメインの投稿内容です。

そして、私の発信を見てくださっている施設やホテルの方からPRのお声がけをいただくこともあり、実際に現地に赴いて体験したうえで発信させていただいたり、投稿内容を記事化したりすることもあります。

お仕事は月3〜5案件ほどお受けしており、他は個人での投稿です。

Q2. 今までその仕事で
どんなことをやってきたの?

基本的には自分が好きなものを投稿していますが、お仕事のお話をいただいた場合は、自分がいいと思ったものだけお受けしています。具体的には、ホテルの新規プラン体験、水族館の特別展PR、若い女性をターゲットにした観光地の観光プラン立案など、旅行やおでかけに関する案件がほとんどです。

服やアクセサリーなどの案件もいただきますが、自分のアカウントにそぐわず、フォロワーさんが欲しい情報ではないと感じるものはお断りしています。

自分がもともと好きで発信しているもの=フォロワーさんが好きだと思ってくださるものなので、その感覚は大切にしています。

Q3. インスタグラマーの
面白みややりがいとは?

フォロワーさんが自分の投稿を見て実際にそのスポットに行ってくださったときはとても嬉しいです。自分が好きな投稿がフォロワーさんにとっても有益な投稿となっている状態が、とても心地よく、やりがいを感じます。

投稿の反響が多いときは、いいね数に加えてコメントで感想をいただくことも多く、フォロワーさんとの交流が図れるところも楽しいポイントですね。

Q4. 実際の報酬はどのくらい?

ホテル宿泊のみ提供の案件もあれば、旅費にプラスして2〜5万円ほどの報酬をいただける案件もあります。月3〜5案件ほどお受けしていて、数万円程度の収入です。ぶっちゃけて言うと、世界観にそぐわないものはすべてお断りしてしまっていることもあり、お金が稼げる仕事ではありません。

発信するジャンルやフォロワー数、時期によってもまったく異なります。また、投稿だけでなく、それから派生するライティング案件や他のSNS発信案件など、いろんな案件があるのでそちらでの収入もあるかと思います。

その仕事ができるようになるまで

フリーランス_インスタグラマー3

Q5. どうやって
インスタグラマーになったの?

もともと5年前から趣味の旅行を自分のInstagramで発信はしていました。2年前に、Instagramを見たあるメディアの方から正式にライティングと投稿の案件をいただき、初めてのお仕事に繋がりました。

当時はフォロワーも友達や顔見知りの400人程度しかおらず、行った場所の思い出日記のようなアカウントだったのですが、そんなアカウントでもコンスタントに投稿をしていると見てくださる方もいることがとても嬉しく、そこから本格的に人に見てもらうための発信をはじめました。

人に旅先のことを伝えたいという気持ちの変化がありつつも、自分の好きを発信するという大きな軸は昔と変わっていません。

Q6. 仕事はどうやって
獲得しているの?

通常の投稿に加え、旅程をリアルに伝えたい場合はストーリーズ投稿、動画が適している場合はリール投稿など、投稿の形を変えながらなるべくフォロワーさんに伝わりやすく、実際に行ってみたくなるような投稿を心がけています。

また、フォロワーさんとのコミュニケーションを密に取ることをつねに心がけています。ボタンひとつでリアクションが取れるストーリーをアップしたり、質問を投げかけたりすることで、一方的な情報発信にならないような工夫は欠かせません。

単にフォロワー数だけでなく、このような工夫を評価していただき、案件をいただけるケースが多くあります。

その仕事を目指す人へ

Q7. インスタグラマーを目指すなら
まずは何をしたらいい?

まずは自分が好きな分野でコンスタントに発信していくことが一番はじめのステップです。フォロワー数だけでなく投稿の質やフォロワーさんとの関係性などアカウントとしての質も見られているので、そこを意識して取り組むといいかと思います。

また、InstagramはあくまでSNSプラットフォームのひとつであり、発信するジャンルやユーザー属性によってはTikTokやnoteなど、別のプラットフォームが適している場合もあります。単にインスタグラマーを目指すのではなく、受け手の気持ちや時代の流れに合わせて柔軟に変化する力も求められています。

インスタグラマーはInstagramの発信だけでなく、PR記事などのコンテンツ作成や本の出版など、別のお仕事へと派生して活躍する方がたくさんいます。

ライティングや動画編集、企画提案などInstagram発信にとどまらないスキルを持っていればより活躍の場が広がるのではないでしょうか。

Q8. インスタグラマーに
必要なスキルは?

Instagramは誰でも気軽に投稿できるSNSなので、必須なスキルはないですが、強いて言うのであればコツコツ更新できる継続力があるといいかと思います。

更新頻度が低いアカウントはやはり見てくれる人も増えにくいので、たくさんの人に見てもらいたいのであればコンスタントに更新する必要があります。

最近は文字入れやイラストなど、本当にいろいろな発信方法があるので、写真のスキルがなくても問題ないと思います。

Q9. どんな本、どんなサイト
がおすすめ?

とにかくInstagramを見ること!

自分が発信したいジャンルに似通った人が、どんな方法でどんな内容の発信をしているのか、Instagramをはじめ、さまざまなSNSやブログ、書籍に目を通し、日頃からアンテナを張っておくのがおすすめです。

メッセージ

メッセージの画像

正直なところ、インスタグラマーは短期間でまとまった収入に繋がる仕事ではないので、お金がすぐに欲しい人はやめたほうがいいです(笑)。

楽しく発信ができる人、Instagramが好きな人はあまり収入面には期待せずにはじめてみるといいと思います!

いかがだったでしょうか?
今回は、Yumiさんに「インスタグラマー」というお仕事について聞いてみました!
あなたの今日もtoiroな1日にしませんか?