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フリーランスになる前
Q1. フリーランスになる前は
どんな仕事をしていたの?
大学生のときにWebライターの仕事をスタートして、そのまま就職せずにフリーランスになりました。当初は家電量販店でのアルバイトとWebライターの掛け持ち生活でした。
Q2. どうしてWebライターを
始めようと思ったの?
アルバイト先の友人がWeb系の仕事に興味があるという話を聞いて、一緒にクラウドソーシングのサイトを見始めたのがきっかけでした。アルバイトとWebライターを掛け持ちでやったら、今より儲かるじゃん!という、ふわふわした気持ちで始めたんです(笑)。
フリーランスになっていく過程
Q3. なぜ新卒フリーランスを
選んだの?
実はもともとは教員志望で、就職するつもりでいたんです。
日本の学校で教員を経験してから海外で教員になり、人生を終える…そんなキャリアを想像していました。でも、あるとき海外で日本語を教えている先輩に誘われて、海外の教育現場の現状を見せてもらったことがあるんです。
実際に現場を見てみたら、なんか違うな、と。海外の教育に“豊かさ”をイメージしていた自分の理想とのギャップを感じました。
そのときに「まだ見ていない世界が多すぎる」と実感して。今の少ない知識の中でキャリアを決めるのではなく、フリーランスを経験してから方向性を決めることにしました。
Q4. どんな仕事で
生活していこうと思っていたの?
大学4年生の段階で、ひとりで食べていけるくらいの金額を稼げていました。
具体的にはライターで10万円、そこに家電量販店のアルバイトが8万円。札幌は家賃が安く、当時住んでいたところの家賃と光熱費が4万円くらいだったので、18万円あれば生きていけるなと。
そこからライターの収入を増やし、アルバイトの割合を少しずつ減らして、最終的にライターだけで食べていこうと思っていました。
Q5. 新卒フリーランスを
選ぶことに不安はなかったの?
周りの同級生とは違うルートを選びましたが、「なるようになる!」と腹を括っていました。なので、当時はとにかくがむしゃらにWebライティングをしていましたね(笑)。
フリーランスになってみて
Q6. 最初のライターの仕事は
どうやって獲得したの?
クラウドソーシングでライティング案件に応募するところから始めました。右も左もわからない状態でしたが、未経験でもチャレンジさせてくれる企業さんが多かったです。
Q7. どんな努力をしたの?
苦労したことは?
アルバイトとご飯のとき以外は、ずっとライティングのことを考えていました。納期をパンパンに詰め込んで、移動時間にも仕事をしないと間に合わないくらい。電車でもスマホで記事書いて…。
今ならきっとやらないです(笑)。
Q8. ライティング以外の仕事が
増えていったきっかけは?
僕がInstagramの運用を担当していたクライアントさんから、「デザイナーが辞めてしまって困っている」という話を聞いたんです。自分がデザインもできたらひとりで投稿が作れると思い、Illustrator®やCanvaの使い方を勉強し始めました。
クライアントさんもデザイナーとライターの2人とやりとりするより、両方できる1人とやりとりしたほうがコミュニケーションコストが下げられる。自分にもクライアントにもメリットがあるなと思ったんです。
クライアントさんの手間を減らしてあげることも僕たちの仕事だと思っていたので、色んな仕事をすることに抵抗はなく、「仕事だから当たり前」という考え方でした。
デザインができるようになったら次はInstagram運用でマーケティングが必要になって。思い切って「マーケティングを勉強するので、SNSを全部任せてください」と提案したんです。それで、クライアントさんに勉強しながらInstagram全部の仕事を任せてもらって。
その後はリールをつくるために動画編集、もっとアカウントを伸ばすために広告運用…と、できることを増やしていきました。
Q9. どうして仕事の種類を
増やしていったの?
共感できる人や企業には、“手段”を選ばずに寄り添って応援したいからです。
もちろん、できることが多いほどお金もいただけるので、フリーランスとして生きてくための側面もあります。でも、僕が一番大切にしたいのは、共感できるストーリーに本気で寄り添うこと。
アイドルでも起業でも、成長していくまでには必ずストーリーがあって、そのストーリーに僕自身も心を打たれるし、大好きなんです。共感できるストーリーを全力で応援したいから、ライティングでも動画編集でも、手段を選ばずに力になりたい。
だから、結果的にできることを増やしていきました。
Q10. つまづくことはなかったの?
2019年までが順風満帆すぎて、2020年に壁にぶつかりました。
それまでは「旅をしながら仕事をしている」のが僕のアイデンティティでした。でも、コロナ渦で旅ができなくなって…。仕事は続いているけれど、新しいものを取り入れる機会が減り、成長している実感が沸かなくなったんです。
それで、2020年の終わりに「今年1年、何してたんだろう?普通に仕事するだけなら、フリーランスでいる意味がない」って。食べていけるだけのお金は稼いでいたけれど、人生がつまらなくなってしまったんですよね。
Q11. どうやって立て直したの?
2021年に入って、このままじゃだめだ!と行動し始めました。
新しい視点や考え方や視点に出会えたらと、『スラッシュワーカーズ』などいくつかのコミュニティに顔を出したり、オンラインで人に会うようになりました。
まだまだ出会っていない人もいるし、会いたい人がいる。仕事面での成長よりは、自分の幅を広げる期間になりました。
また、生活を整えることにも注力しました。例えば、朝起きたらベッドメイキングする。朝、午前、午後それぞれ仕事のジャンルを決める、スタンディングデスクを揃える、整体に行くなど…。
生活を整えたら、「人生のベース」を整えることができました。
今とこれから
Q12. フリーランスになってみて
よかったことは?
“自力”がついたことです。
フリーランスだと他人に頼りにくいぶんだけ「自分でどうにかする力」がついていく。自力があれば、どんな環境でも強いと思うんです。
また、出会う人の幅が広いのもフリーランスの良いところです。アロマセラピストや占い師など、企業の中で1つの職種だけを経験していると出会えない、IT系以外の人にも会えます。
人間観察が好きな僕にとって、いろいろな考え方に触れられることも、自分の中の他者に関しての考え方の幅が広がって嬉しいですね。
Q13. フリーランスになってから
大変だったこと、大変なことは?
特にフリーランスなりたての頃は勉強しなきゃいけないことが多かったです。営業や税金など、興味のないところまで勉強しないといけないのは大変ですよね。
フリーランスになりたての頃は勉強量がものすごく多いので、これからフリーランスになる人は覚悟したほうがいいかもしれません。
フリーランスの次のキャリアについても悩むところです。起業や企業への再就職の道もありますが、フリーランスから会社員になる明確なルートがない。僕自身も周りのフリーランスの方も、不安には思いますね。
Q14. 今後何をしていきたい?
どうなっていきたい?
もともとは教員志望だった僕がスラッシュワーカーになったように、人生の選択肢を広げることが好きなんですよね。なので、次は誰かの人生の選択肢を広げていきたいと思っています。
職種の可能性を広げるだけではなく、自由にキャリアを選べるようにしたい。個人での相談も受けていますが、、次の1歩としてフリーランス養成のスクール『#ハチフリ』を北海道の八雲で開催しました。
今後は職種やスキルを学ぶのではなく、子育てや恋人関係、住む場所など、キャリアや生き方を考えられるようなオンラインサロンやコミュニティもつくりたいと思っています。
目指す人へのメッセージ
メンタルもフットワークもアクティブでいてほしいです!
モヤモヤしている状態って、自分の置かれている環境の中に不満がある人が多いと思います。でも、その環境を一歩踏み出して、行ったことのない国に行ってみたり、今まで興味のなかった業界の話を聞いてみたりすると、モヤモヤを抜け出すヒントがあると思います。
そのためには、まずは自分がアクティブであることが大事だと思うので、行ったことのないところに行ってみようかな、会ったことのない人に会ってみようかなと思ったら、明日の自分には期待せずに、すぐに行動してみてほしいです。
いかがだったでしょうか?
以上、たくしさんの生き方・働き方のストーリーでした!
あなたの人生が一歩でも前進するような、お役に立てる記事になりますように。