「前向きに、とにかくやってみる」海外を渡り歩くノマド経営者の道

「前向きに、とにかくやってみる」海外を渡り歩くノマド経営者の道

フリーランスのストーリー

PCひとつで仕事をしながら世界を飛び回る。誰もが一度は憧れる働き方ですよね。

今回は、美容師からWebライター、マーケター、アドバイザー、経営者と、多彩なキャリアを歩みながら、世界を拠点にノマドとして活躍するKOHさんにインタビュー。

海外生活では失敗がありながらも、KOHさんの「とにかく動いてみる」姿勢は、きっとどんな職業の方でも気づきがあるはずです!

デジタルノマド

KOH

KOHさん

美容師から転職し、旅するように暮らす経営者に。リュックひとつで毎月違う国を転々とする。1ヶ月で10の職種を体験する海外ワークショップ ノマドニア を創設し、世界6都市に展開している。

自己紹介をお願いします!

毎月違う国で生活しながら、PCひとつで仕事をしているノマドワーカーのKOHです。

現在のお仕事を具体的に教えて!

“1ヶ月で10の職種を体験する”ノマドニアというデジタルワークショッププログラムを世界6都市で運営しています。ノマドニアはWebサイト制作やオンラインコーチングなど、いろいろな職業を短期間で体験できるプログラムです。

僕は創業者の1人として、マネジメントや開発といった舵取りをしています。

決まったオフィスはなく、フルリモートで働いています。

今に至るまでの経歴は?

book KOHさんの略歴
15歳 中学校を卒業した翌月から美容室で見習いを開始
19歳 サロン最年少のヘアスタイリストになる。
21歳 退職してタイに行き、路上ヘアカットで生活してみる。
22歳 旅する美容師としてブログをきっかけに寄稿の依頼をもらい、バズる。
23歳 ベンチャー企業のメディア事業部からのお誘いでサラリーマンに。
24歳 Webライターとしてタイに移住するため退職。
25歳 ノマドフリーランス初月で案件が飛ぶ。インフルエンサーマネージャーを無償で行い、バズる。
26歳 ジョージアに移住。マーケター分野で活動しつつ、海外起業。
28歳 「ノマドニア」を創設
29歳 ノマドニアの事業開発、ワークショップ講師を行う。国内外でノマドに関するアドバイザーを務めることも。

では、KOHさんの今に至るストーリーをたどってみましょう!

このインタビューは
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中卒で美容師の道へ。日本最年少スタイリストから、独立して旅を始めるまで

フリーランス_デジタルノマド2

Q1. 美容師になった経緯を教えて!

中学校を卒業してすぐ、15歳のときに美容室で見習いとして勤め始めました。

当時は思春期でおしゃれに興味があり、美容室に行くのが好きだったんです。美容師のお兄さんと仲良くなり、美容室の休憩時間に一緒にサッカーなどをして遊んでもらっていました。

思い返すと髪を切ってもらうことが好きというよりは、彼らの自分らしく自由に生きるライフスタイルに憧れていたんですよね。

高校進学と並行して通信の美容専門学校にも通い始め、さらに美容室でも働き始めたんです。

はじめは床掃除や片付けから始まり、徐々にできることを増やしていった結果、19歳でサロン最年少スタイリストになりました。それからも同じ美容室で働き続け、21歳のときに独立しました。

Q2. どうして独立しようと思ったの?

そのころ『地球の歩き方』を読んでいて、プーケットの海の綺麗さに思わず感動したんです。とにかく綺麗な海が見たいという気持ちだけで、その後のキャリアのことは考えずに仕事を辞めてしまいました。

そのまま、まるで吸い寄せられるかのようにタイへ飛びました。

Q3. タイではどのように過ごしたの?

結局、プーケットには行かなかったんですよ(笑)。

当時、世界一周ブロガーの記事に影響を受け、路上ヘアカットに興味を持っていたんです。そこでバンコクの路上でヘアカットを始め、お金や宿、食事を提供してもらい、ノマド生活を体験することになりました。

バンコクでお金がなくても自分のスキルがあれば生きていける経験をしたことで、「最悪仕事がなくなったとしても僕は死なないな」と自信を持てたんです。

この段階では「フリーランス」という言葉こそ知らなかったものの、自分のスキルで価値を提供していくマインドが磨かれ、フリーランスの土台ができた経験になりました。

美容師からライターへ。美容師以外のスキルを身につけ、晴れてノマドになるまで

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Q4. 美容師からライターと異色の経歴
ライターになった経緯を教えて!

以前からインターネットでの発信が好きで、旅の経験を中心にブログを書いていました。

ある日、旅をテーマにした総合Webメディアの『TABIPPO』の新着記事を見たときに、「海外を旅している美容師5選」というテーマにも関わらず、自分の名前がなかったんですよ!「ニッチなテーマなのに、精力的に発信をしている自分が取り上げられていないのは問題だ」と思ったんです(笑)。

そんなとき、なんとたまたまお酒の席でTABIPPOの編集長であるルイス前田さんとの出会いが!そこで、自分のブログをアピールしました。

そうしたら、「TABIPPOでライターをやりませんか?」と言っていただいて。実は当時、ライターという職業すら知らなかったんですが、二つ返事で引き受けました。これが僕のライター人生のスタートです。

自身の経験をブログのように書いた記事を何本か寄稿したところ、すべてバズったんですよね。一文なしでフィリピンに渡り日給200円で生活した話や、北朝鮮で育った経緯を綴った話など、僕の特殊な体験をルイス前田さんが取り上げてくれ、“エースライター”と呼ばれるようになりました。

とはいえ、美容師のかたわらでライターをしていたため、この時点ではライターだけで稼ぐことは現実味がありませんでした。

Q5. どうやってライティングの
勉強をしたの?

スキルアップを目指して試行錯誤を繰り返しました。

当時は今ほどWebライターについての情報が巷にあふれておらず、プロブロガーが発信するライティングノウハウを見ながら、たまに勉強する程度。学びの基礎がないので、ライターのキャリアの歩み出しとしては決してよいものではなかったです。

それでも、インターネットの情報で学習しながら自分のブログで実践を重ねたことで、「Uber Eats」と検索すると僕の記事が上から2番目に表示されるなど、成果にも表れてきました。

そんな時にベンチャー企業の方からお声がけいただいたんです。

Q6. そこから会社員になった
経緯を教えて!

もともといろんなコミュニティに顔を出したり、お酒の場で交流を持ったりすることが好きで、そこで出会った社長からのお誘いで入社を決心。

アフィリエイトなど体系的な記事コンテンツ作成に長けた会社で、初めてライティングを人から学ぶよい機会に恵まれました。また、顧客管理やマーケティングまで、サービスを提供するベンチャー企業に必要なことを網羅的に学びました。

平日は六本木のオフィスに出社し、週末は美容師と、1年間ほど二足のわらじを履く生活が続きましたね。

Q7. どうして会社を辞めたの?

会社のメンバーと毎日楽しく働いていたのですが、ある日、ふいに「この仕事はここじゃなくてもできるのではないか」と思ったんです。

僕にとっては国内での経験よりも、海外の路上で髪を切っていたときや、毎日何が起こるかわからない感覚のほうがエキゾチックで刺激的だったんですよね。

PCひとつで働くスキルもある程度身についたタイミングだと思ったので、フリーランスのWebライターとして独立。旅する美容師としてのノマド経験が忘れられなかったタイに移住しました。これが僕がノマドになった転機です。

海外でマーケターやアドバイザーとして活動しつつ、起業するまで

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Q8. タイに移住して、
仕事の調子はどうだった?

独立してすぐに地獄が訪れたんですよ(笑)。

Webライターとして華々しくフリーランスになり、前職のベンチャーから新規事業のサイト管理を引き継ぎ仕事を始めました。でも、ほどなくしてその案件がすべてなくなってしまったんです。

持っていた仕事はその1つのみだったので、一気に収入がゼロに。リスクヘッジをして収入の柱を分散させる大切さを学びましたね。

仕事はなくなったのですが、少しは貯金があって。今すぐに急いでお金を稼がなくても、しばらくは生活していけることに気づいたので、そこまで焦ることはなかったですね。

Q9. そこからどうやって
別の仕事を増やしたの?

Webライターの仕事がなくなったタイミングで、当時女子大生インフルエンサーだった方が、マネージャーを探していたんです。「面白くなりそう」と思って立候補し、無償でマネージャーとして働き始めました。

すると「タイで働くマネージャー」とメディアで取り上げられ、バズったんです。

それがきっかけで、自分の仕事に対する社会からの評価も見えるようになり、自信を持てるようになりました。

Q10. そこからどうやって
マーケターになったの?

マネジメントをしていた女子大生インフルエンサーはマーケティングの仕事もしており、そこではじめてマーケターという職業を知りました。

“マーケティング”という言葉は知らなかったものの、“売れる仕組みを作ること”はすでに経験もあったため自分にもできると思ったんです。

自分のスキルがマーケティングとして使えることを知り、主にSNSマーケティングの仕事を増やしていきました。

Q11. マーケティングの仕事は
どうやって増やしていったの?

知り合いや所属しているコミュニティに声をかけ、仕事を獲得していきました。政党の案件など、いろいろ取り組みましたね。

仕事は人との繋がりの中から生まれることがほとんどでした。

Q12. 仕事を増やすコツは?

とにかく「提案する」ことだと思っています。

せっかくバンコクに住んでいるので海外に関する記事を書きたいと思い、セミナーをきっかけに繋がりがあった株式会社アドウェイズのメディア『スポット』の担当者に連絡してみたんです。

「今、バンコク在住で、バンコクにまつわる記事をたくさん書けます!これを機に海外記事カテゴリを作りませんか?」と、当時は国内の記事しかなかったところに、新たなカテゴリを作る提案をしました。

提案が大切なのはどんな仕事でも一緒だと思っていて。美容室でも、単に髪を短くしたいわけではなく、少しでもかっこよくなりたいという希望がありますよね。

その希望を叶える手段として、カットはもちろん、パーマやカラーをお客さんに合うように提案していく。仕事はもらうのではなく、作っていくもの。提案がすべてです。

飲み会やオフラインでの交流でも、相手の仕事に協力できることを見つけて提案する相手が「いい提案だね!」と言ってくれたら、あとはやるだけです。

Q13. そこからどうやって
起業したの?

仕事の割合がライター5割、マーケター5割になったくらいのタイミングでコロナ禍に突入し、取材が中心だったライターの仕事はほぼなくなっていきました。

そのころ、仕事が繋がってプログラミングスクールのメンターを始めたんです。そこでは、事業立ち上げの段階からSNS集客の部分で関わっていて。それが大成功し、一緒にメンターをしていたルイス前田さんともっと何かやろうと。

お互いのしていることの精度を高めたうえで、コロナの制限が落ち着いたころに合流して一緒に事業を立ち上げることにしました。

僕はそのころジョージアに移住していたので、ジョージアの認知度を高め、ノマドという生き方をもっと日本人に広めていく。ルイス前田さんは、教育ビジネスをもっとパワーアップさせる。お互いに「自分がやるべきこと」をさらに深めていきました。

そして1年後、社会情勢を鑑みて「今の日本に必要なサービスはこれだ!」と打ち出したのが、海外ノマド体験『ノマドニア』です。

今とこれから

フリーランス_デジタルノマド5

Q14. ノマドニアについて
詳しく教えて!

1ヶ月で10の職業を体験できるワークショップです。スクールと勘違いされやすいんですが、こちらから手取り足取り教えることはほとんどなく、10個の職業を体験してもらうプログラムです。

Webサイト制作やWebライター、オンラインコーチングなど、2日で1つの職業を体験します。その過程で、自分がワクワクする瞬間を探してもらい、さまざまな仕事の楽しさを伝えています。

夢中になれる瞬間探しをお手伝いする、自己発見型の取り組みですね。

メインチームメンバー7人で運営していて、全員がノマドとして世界中を飛び回っています!

Q15. 今後何をしていきたい?

ノマドニアをもっと成長させていきたいです。今はジョージアを中心に、バリ島、バンコク、メキシコ、韓国、チェンマイの6都市で開催していますが、まずは開催拠点を広げる活動をしていきます。

また、マーケットを世界規模に広げていきたいと思っています。理由はかっこいいからなんですけど(笑)。

今は日本人向けのプログラムなので、海外の方にいろんな職業を体験してもらうプログラムも作っていきたいです。そのために、来日している外国の方や海外ノマドの方と積極的に交流しています。

目指す人へのメッセージ

メッセージの画像

僕が美容師からPCひとつで働けるノマドに転身できたのは、とにかくすぐに行動したからだと思います。気になったことを放置せず、即検索して、とりあえずやってみる。それの積み重ねです

そうすると、自分に合っているのか、得意なことなのかが徐々に分かって、見えてくるものがあると思いますよ!

いかがだったでしょうか?

以上、KOHさんの生き方・働き方のストーリーでした!
あなたの人生が一歩でも前に進むような、お役に立てる記事になりますように。

ちょっと木陰で立ち話

ゆみ
本記事ライター
ゆみ

「失敗したらどうしよう」新しいことに挑戦するのは怖いですよね。私も石橋を叩き割ってしまうほど慎重になることもしばしば。

でも、KOHさんの経歴を見ていると、「とにかく動いてみる」姿勢だからこそ見えた景色がたくさんあるなと感じ、なんでも選り好みせずまずはやってみることの大切さを改めて学びました。

また、お客さんに対しての提案だけでなく、自身が岐路に立たされたときの決める力も広い意味では「提案力」の1つだなと。「本当に求められていること・自分が求めていることはなんなのか?」を常に問い続け、模索・提案していく姿勢を忘れずにいたいと思います。

ちなみに、きみはどう思う?なにか気づいたことあった?

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    YOU
    ゆみ
    本記事ライター
    ゆみ
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    書いてくれたんだね!さっすがー!!
    pigeon