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フリーランスになる前
Q1. フリーランスになる前は
どんな仕事をしていたの?
大学生のころから「絶対に広告を作りたい!」という想いがあったので、大阪にある制作会社に新卒で入社しました。
もともと大学は文学部出身で美大などは出ていないのですが、その制作会社で約9年間デザイナーとして勤めていました。
最初の5年間はグラフィックデザイナーとして、スーパーのチラシやポスターを作っていました。あとの4年間は、Webの部署に異動してWebデザイナーとしてお仕事をしていました。
Q2. どうしてデザインスキルを
身につけたの?
その制作会社はそんなに規模が大きくないというのもあり、企画もデザインもプレゼンも納品も全部やっていました。
なので、仕事をしながらデザインスキルを身につけました。それがめちゃくちゃ楽しくて、デザインさせてもらえることが嬉しくて、毎日ラッキー! と思いながらお仕事させてもらっていました!
ビジュアルで何かを伝えることができる、デザインの力に魅力を感じています。大学生のときからずっと、何かを伝えることがとても好きでした。
世の中には “知られていないがゆえに魅力が伝わっていない” 素敵な人やモノがたくさんあると思っていて、その「めちゃくちゃいいのに!」という部分を人に伝えるお手伝いがとっても好きで、デザインにハマってます。
フリーランスになるために
Q3. どうしてフリーランスに
なろうと思ったの?
実はフリーランス自体、当時は全然知らなかったんですよ。30〜31歳ぐらいのとき、語学留学がしたくて制作会社を退職し、フィリピンとカナダに約3ヶ月ずつ行きました。
留学後の計画はまったくありませんでしたね。退職したときは “留学に行くことと、英語を覚えることだけ考えていました。
先のことを考えるのがあまり好きではないのと、前職の8〜9年目のときには社内で指名されたりコンペで受かったりしていたので、1度仕事を辞めてもまたどこかでやっていけると考えていて、将来のことは楽観的に考えてました。
そんななか、コロナが原因で留学が途中でストップしてしまい、留学先に戻るまでのあいだに趣味程度にデザインのお仕事ができればいいと思っていたところ、その目処が立ちそうになかったので、本格的にフリーランスとして活動することにしました。
Q4. はじめはどんな仕事を
どうやって
獲得していたの?
留学をしているあいだ、デザインが好きすぎるあまり「留学先でもデザインの仕事をしたい」と思ったんですよね。それを友だちに相談したところ、デザインのお仕事を依頼してくれたんです。
当時は留学がメインで貯金もあったので、仕事というより趣味のような感覚でやっていました。基本的には、Webサイトの更新、ポスターやチラシ、名刺の制作などの制作案件が中心でした。
フリーランスになってみて
Q5. どうやって仕事を
増やしていったの?
知り合いや、お仕事でご一緒した方がまた別の方を紹介してくれることで、さまざまなプロジェクトに関われるようになりました。
また、最初にお仕事を依頼してくれた友だちが、今は私の仕事のパートナーとなっているので、その人が探してきてくれたお仕事を請けることが多いです。
そうなると初対面の人とお話しする機会がたくさんあって、それがあまり得意ではないのですが、できるだけ知り合いを増やすようにしています。
友だちとして、デザイナー仲間として、少しずつ知り合っていく中でお互いの価値観に共感するポイントがあると「一緒に仕事したいね」と、声をかけてもらうことがあります。そういう形でお仕事につながるのが好きです。
また、デザインを提出する際、ひとつひとつのクライアントに合わせて工夫を重ねていることを評価され、ありがたいことに今も関係性が続いていることが多いですね。
フリーになってからは、趣味程度ではなく“その環境下でもっとできることがあるんじゃないか” とチャレンジする視点で考えるようになりました。
Q6. フリーランスになってみて
良かったことは?
フリーランスは良くも悪くも何でも自分で選べますが、特に良かったことは「好きな人と働く」という選択ができることだと思います。フリーランスになってから「一緒に働く人って大事だな」と実感することばかりです。
一緒にサービスを作るクライアント、一緒に働くデザイナーさんやエンジニアさんと関わるなかで、コミュニケーションの取り方や普段の気遣い、何を大事にデザインしているのか…など、さまざまな思いに共感しながら一緒に1つのものを作っていくことがとても楽しいです。
Q7. フリーランスになってから
大変だったことは?
時間管理ですね。スケジューリングした後に、想定を超えて工数がかかってしまったときが大変です。
会社員時代は近くにいるデザイナーにお願いすることができましたが、今はフリーランスとして自分で何とかしないといけない。自分の時間を削って生活のバランスが崩れることもあります。
依頼されたお仕事はできるだけ受けるようにしていることもあり、調整しながらお仕事するようにしています。
フリーランスになった今
Q8. 現在の具体的な
仕事内容は?
大きく分けると2つあって、1つはメイン事業の “Webデザイン” です。
WebサイトやLPを1から作るのはもちろん、その前段階として「どういうサービスや商品を作るのか」「どのような価値があるのか」といった企画構想や設計、サービスのネーミングを一緒に考えるようなプロデュースに関わるお仕事が増えています。もともと企画や設計が好きなので、そのようなお仕事を意識的に拡大しています。
もう1つは、オンラインデザインスクール『DeLife』の “デザインメンター(講師)” です。これまでの経験・スキルを活かして、デザイナーを目指す生徒たちに講義したりフィードバックしたりしています。
Q9. 仕事がある1日の
スケジュールはどんな感じ?
お仕事が好きなので、あまりオンオフははっきりしていないです。旅行したい日などはお休みを取っています。
1日の流れは起きたときの気分で決めていますが、だいたいお仕事と大好きなスパイスカレー作りをしています。カレー作りは1日のなかでの大事なタスクです!(笑)約2時間かけてカレーを作っています。
そのほかの時間はお仕事をしています。夜型なので寝るのは1〜3時ぐらい。寝る前は仕事をしたりYouTubeを見てのんびりしたりしています。
Q10. 今後フリーランスとして
何をしていきたい?
大きく2つあります。1つは、“制作チーム作り”です。チームで何かを作るのが好きで、信頼できるコアなメンバーでプロジェクトを進行していきたい。今は徐々にメンバーが増えているところです。
もう1つは、設計から関われるお仕事を増やしていきたいです。たとえば、サービスや商品についてクライアントと一緒に考えたり、個人で頑張っている人のプロデュースだったり。
なぜかというと、行動心理学がとても好きで「どういう体験をしたら人は嬉しくなるのか・ワクワクするのか」といったUX(ユーザー体験)の設計力をもっと磨きたいから。そして、それらはチームのみんなにとっても今後やりたいことです。
デザインを軸に、チーム作りや設計など根本から関わりたいのは、デザイナーとして “デザインが好きだから” だと思います。それはこれからもずっと変わらないです。
目指す人へのメッセージ
今フリーランスを目指す人にオススメしたいのは、“完璧を目指さないこと”です。
はじめは不安がつきものなので「ベストな解(=完璧)を出してから行動しよう」と考えることがあると思います。でも、本当に良い解かどうかよりも、今できるベストを尽くすことが大切です。
ベストな選択だと信じてとりあえず進んでみると、自分のやりたい方向性が見えてきます。何より、とにかく進むほうが気持ち的にもラクです。
踏み出せない人や不安を抱えている人に伝えたいことは、完璧を目指さないことと今の自分のベストを尽くすこと。少しは気がラクになったら嬉しいです。
いかがだったでしょうか?
以上、行動心理学&UIUXデザイナーのなおみさんの生き方・働き方のストーリーでした!
あなたの今日もtoiroな1日にしませんか?