稼ぐことだけが私の幸せではない。暮らしを楽しむフリーランスWebデザイナーへの道

稼ぐことだけが私の幸せではない。暮らしを楽しむフリーランスWebデザイナーへの道

フリーランスのストーリー

SNSやインターネット上でキラキラして見える「フリーランス」という働き方。

憧れたフリーランスになれたとしても、働き方に悩む方は多いのではないでしょうか?まわりに優秀な仲間がいればいるほど、他人と比べて落ちこむこともあるはず。

「プライベートの時間を大切にするためにフリーランスになったのに、気づいたらずっと働きづめだった」と、葛藤を抱えながら働いていたと語るぴとみぃさん。

そんな彼女がいま、「毎日はっぴーです!」と胸を張って言えるようになったストーリーに注目です!

暮らしを楽しむWEBデザイナー

ぴとみぃ

ぴとみぃさん

管理栄養士としてキャリアをスタートしたのち、4度の転職を経験。「大切な人との時間を優先できる仕事をしたい」という想いからフリーランスに転身する。Webデザインのほかにも、飲食店でのアルバイトを継続し、自分らしい生き方を体現している。

自己紹介をお願いします!

フリーランスでWebデザイナーをしている、ぴとみぃです。

愛知県を拠点にしていて、今はライフワークバランスを自分に合わせて調整しながら、毎日はっぴーに生きてます!よろしくお願いします。

現在のお仕事を具体的に教えて!

ホームページやバナー広告の作成、アプリのUIデザイン、グラフィックデザインなど幅広く制作していて、最近はウェルカムボードやムービーなどウェディングアイテムの制作にも力を注いでいます。SNS運用のお仕事を受けることも多くなってきました。

また、週に1〜2日ほど飲食店でアルバイトをしています。Webデザインを学び始めたころ、収入の足しにするために始めたアルバイトですが、PC業務の息抜きにもなる楽しい時間としてあえて続けています。

では、ぴとみぃさんの今に至るストーリーをたどってみましょう!

このインタビューは
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フリーランスになる前

フリーランス_Webデザイナー2

Q1. フリーランスになる前は
どんな仕事をしていたの?

25歳でフリーランスになる前は病院で管理栄養士として働いていました。栄養指導や患者さん一人ひとりに合わせた栄養管理、回診や検査への参加など、医療チームの一員として栄養面でサポートしていく仕事です。

ちなみに、フリーランスになるまでに3回仕事を変えています。新卒で管理栄養士、次に契約社員で美容部員として働いたのち、地元のケーキ工場でのアルバイトを経験しています。

Q2. どうしてフリーランスという
生き方に興味を持ったの?

病院で管理栄養士の仕事をしていたとき、やることがないときでもただそこにいなくてはいけない時間があったんです。このもったいない時間を短縮して働けたらいいのに…と考えていました。

また、私はHSS型HSP(※)なので、人間関係で悩むことも多くありました。
※HSS型HSP…刺激を求める社交的な一面と、​​感受性が高く敏感な内向的な一面の極端な2つを併せ持つ人

縛られない働き方をしたいと思ったときに「在宅ワーク」という言葉を耳にし、調べていくうちにフリーランスという働き方を知りました。

フリーランスになっていく過程

フリーランス_Webデザイナー3

Q3. フリーランスになろうと
思ったきっかけは?

新卒で管理栄養士をしていた頃はとても忙しく働いていました。家族や友人と過ごす時間よりも、職場にいる時間のほうがはるかに長かったです。

それからずっと「大切な家族や友人との時間を優先できる働き方がしたい」と思いつづけていました。この想いに加えてさまざまな要因が積み重なり、フリーランスという働き方を知ったとき「これだ!」とピンときたんです。

Q4. 会社員を辞めることに
不安はなかったの?

昔から不安よりもワクワクするほうに進みたい性格で。実家暮らしという安心もあったのですが、正直先が見えず辞めたい気持ちが強く、とにかく次に進みたいと思っていました。

転職を何度か経験していたので、選ばなければ何かしら仕事はあると思っていました。「ダメだったら会社員に戻ろう、なんでもやってやる!」という気持ちでしたね。

Q5. そこからどうやってフリーランス
になろうと思ったの?

「フリーランスってどんな仕事があるんだろう?」と思い、「在宅ワーク 職業」「フリーランス 職業」などの言葉をWebで検索してみたんです。そのときはとくになりたいものはなく、とにかくフリーランスになれるならなんでもいいと思っていました。

ライターやプログラマーなどたくさんの職種を知ったのですが、デザインが昔から好きだったことに加えて、PCも得意だったので「デザインならできるかも!楽しそう!」と思い、Webデザイナーを目指すことにしました。

Q6. Webデザイナーになるために、
どんな行動をしたの?

会社を辞めたあと、愛知県にあるWebデザインスクールに6ヶ月間通いました。でも、フリーランスになれるほどのスキルはつかなかったんです。

アルバイトと並行していたのもあって「こなすだけ」になっていたのも原因だと思います。基礎は身についたものの、高いレベルまでは成長できなくて……。フリーランスを目指すコースのはずが先生からは就職を進められてしまい、フリーランスになれる道筋は見えませんでした。

Q7. そこからどうやって
フリーランスになったの?

フリーランスに憧れつつも、先が見えない不安から就職すべきか悩んでいたときに、Twitterを始めました。

デザイン用のアカウントを作って、勉強内容の発信や有名なWebデザイン界隈の方をフォローするなかで、Webデザインスクール『DeLife』2期生の募集を見つけて。

募集を見たとき、とにかくワクワクして「ここに賭けてみたい!」と思ったんです。DeLifeで本気で勉強しようと決めて、毎日10時間以上打ち込み、3ヶ月間で卒業しました。

DeLifeで頑張れていなかったら、会社員に戻っていたと思います。

フリーランスになってみて

フリーランス_Webデザイナー4

Q8. はじめは仕事をどうやって
獲得していたの?

クラウドソーシングでたくさん提案していましたね。最初のお仕事は1万円程度でした。とにかく提案とSNSでの発信を頑張りつづけたことで、徐々に収入が増えていき、2ヶ月目には月18万円程度稼げるようになりました。

お仕事はクラウドソーシング経由で獲得した数件と、Twitterでお声がけいただいた方のホームページ制作をしていました。

Q9. フリーランスの生活は
順調に進んでいったの?

フリーランスになって6〜9ヶ月あたりは、仕事とプライベートのバランスがうまく取れず苦しかったです。税金や経費を差し引くと会社員時代よりも収入が少ない状態が、半年ほど続いていました。

プライベートを犠牲にして忙しく働いているのに、目標の収入は得られない。「大切な家族や友人との時間を優先できる働き方がしたい」と思ってフリーランスになったのに、このままでいいんだっけ…と、とても悩んでいました。

ありがたいことに切磋琢磨しあえる仲間がたくさんいたのですが、まわりと比べてしまうこともあって。自分ももっと頑張らなきゃ、仕事しなきゃと余計に焦っていました。

プライベートの時間を楽しむためにフリーランスになったのに、いつの間にか稼ぐことが目的になっていて、自分を見失っていましたね。

Q10. そこからどうやって
立ち直ったの?

ワーケーションでいろいろな場所に行き、会いたい人々に会うなかで、自分は何を目指していたのか振り返る時間をつくりました。

まずは自分の軸や、今後どうしていきたいのかなどを紙に書き出してみました。そうすると「稼ぐことだけが私の幸せではない」と気づいたんです。

たくさん稼いで旅しつづけるような華やかな生活に憧れていたものの、「自分は違うな、無理にそこに行こうとしなくてもいいな」と思えたんです。貪欲にお金を稼ぐよりも、好きなものに囲まれのんびりと過ごすほうが好きだと気づきました。

働く時間とプライベートの時間を明確に分けようと決めて、時間配分を見直したことで意識も変わっていきましたね。

今とこれから

フリーランス_Webデザイナー5

Q11. フリーランスになってみて
よかったことは?

とにかく毎日が楽しいです!好きなときに、好きな人と、好きな場所に行ける。自分で人生の主導権をにぎれている実感が自信になっています。もちろん仕事に対するストレスがまったくないわけではないけど、いまのところ「楽しい」と胸を張って言えます!

Q12. フリーランスになってから
大変だったこと、大変なことは?

仕事とプライベートの境目がなく、時間管理がうまくできなかった時期はつらかったです。たとえば、友人との旅行中に仕事をするのが楽しくないと思ったことがあって。私の場合は仕事とプライベートは分けたほうがいいと気がつきました。

取引先がなくなる不安もありました。今は継続して依頼いただいていて、アルバイトも続けているので、不安なく過ごせています。

あとは経理関係ですね。自分ではむずかしくて、今は税理士さんに委託しています。

Q13. 今後フリーランスとして
何をしていきたい?

やりたいことがたくさんあります!

ひとつは、YouTubeやブログを頑張りたいです。発信すること自体が好きなのと、発信を強化することで、同じような境遇の方や同じHSS型HSPで悩む方にいい刺激を与えられる人になりたいですね。

デザインに関しては、もっと大きな仕事にも関わっていきたいと考えています。

目指す人へのメッセージ

メッセージの画像

フリーランスとして頑張りたいのなら、継続が何より大切だと思います。私はつらいときも、「間違えているかを考えるより一歩ずつ前に進もう」と心がけていました。無理せず、継続することが大切です。

また、もしフリーランスになってから「あれ?ちょっと違うかも?」と違和感を覚えたら、無理にフリーランスでありつづける必要はないと思います。自分の仕事や自分の将来は、その時々に応じて選んでいいものです。

ぜひ、自分自身としっかり向き合ってみてください。

いかがだったでしょうか?

以上、ぴとみぃさんの生き方・働き方のストーリーでした!
あなたの人生が一歩でも前に進むような、お役に立てる記事になりますように。

ちょっと木陰で立ち話

ななみん
本記事ライター
ななみん

自分は違うな、無理にそこに行こうとしなくてもいいな」と思えたとおっしゃっていましたが、自分は違うと認めるのは勇気がいることなのではないでしょうか。

しっかりと一度立ち止まる時間をつくったぴとみぃさん。自分の心の声に耳を傾けるために「紙に書き出す」のはいい手段かもしれません。頭で考えるだけでは見えないものが、整理されて浮きあがってくるはずです。

何かに違和感を覚えたとき、「みんなも頑張っているんだから、自分も頑張らなきゃ」「ここまで時間とお金をかけてきたんだから」など、自分の心に蓋をしてしまうこともあります。

日々の生活に追われて内省を後回しにしがちな私ですが、心の声をちゃんと受け止める時間を定期的につくっていきたいと思いました。

ちなみに、きみはどう思う?なにか気づいたことあった?

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    ななみん
    本記事ライター
    ななみん
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