「自分で自分をご機嫌に」身体を壊してまで働いていた頑張り屋さんが、セルフケアを発信するようになるまでの軌跡

「自分で自分をご機嫌に」身体を壊してまで働いていた頑張り屋さんが、セルフケアを発信するようになるまでの軌跡

フリーランスになるまでのストーリー

フリーランスと一言で言っても、働き方は十人十色。
なかには会社を立ち上げ、まわりの仲間をたくさん巻き込んで事業を行う人もいます。

今回お話をうかがったのは、“ゆるっとマイペース起業家”のせーらさん。
肩書きに「マイペース」とつけている彼女ですが、一時は頑張りすぎて心と身体のバランスを崩してしまった時期もあったそう。

「人生は有限だから」と気張っていた会社員時代から、マイペースに働けるようになった現在まで、彼女の人生の軌跡をたどってみました。

ゆるっとマイペース起業家

せーら

せーらさん

新卒でサイバーエージェントに入社。SNSマーケティングやYouTuberプロモーションを行いながらビジネスのノウハウを習得し、退職後3ヶ月で起業。法人向けのInstagramブランディング運用のほか、自らが働きすぎて体調を崩した経験から、「自分で自分をご機嫌にすること」をテーマとしたセルフケアメディアとブランドを運営している。
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フリーランスになる前

フリーランス_ゆるっとマイペース起業家2

Q1. フリーランスになる前は
どんな仕事をしていたの?

もともといずれは自分で会社を立ち上げたい、という想いがあったものの、大学卒業時点ではビジネスのフローやノウハウも何もわからない状態でした。ビジネスの進め方を学ぶために、はじめは企業に就職することにしました。

新卒で株式会社サイバーエージェントへ就職し、SNSマーケティング、YouTuberプロモーションなどを行う部署へ配属されました。立ち上がったばかりの部署で、さまざまな業務に携わりましたね。特に、YouTuberプロモーション事業では、プロジェクトの立ち上げから実施まで、全体のディレクションを経験しました。

Q2. 独立に興味を持ったきっかけは?

きっかけは二つあります。一つ目は祖父の影響です。祖父は経営者で、社員150名ほどの会社を取りまとめていました。一度きりの人生だから誰かの役に立ちたいと、社員だけでなくその家族の生活も支えようと日々奮闘し、周囲の人に尊敬される祖父の背中を見て、素直にかっこいいと思っていました。

もう一つのきっかけは、生まれ育った環境にあります。地元である沖縄では、国公立の学校に進学し、安定した収入のある公務員を目指すのが家族のためである、という風潮がありました。

もちろん公務員は素晴らしい仕事ですが、自分には馴染まないと感じていて。とはいえほかに自分が馴染めるような会社もなかったので、自分で会社を立ち上げようと思っていました。明確にやりたい事業が決まっていたわけではなく、自分で会社を立ち上げたいという気持ちが先行していましたね。

フリーランスになるために

フリーランス_ゆるっとマイペース起業家4

Q3. 退職の決め手は
なんだったの?

おこがましいですが、もともとの入社目的である「ビジネスの流れを知ること」は概ね達成できたと感じていたので、退職を考えていました。

また、そのころは夜中まで働くなど仕事を頑張りすぎていて、心と身体のバランスを崩してしまい、朝起きると自然と涙が出てくるほど自分を追い込んでしまっていました。この状態でこれ以上働くのは難しいと感じたことが退職の決め手になりました。

仕事でいっぱいいっぱいだったので、退職後に何をするかを考える余裕もなく、まずは一度立ち止まって、自分と向き合う時間が欲しいと思っていました。

Q4. 退職時に不安はなかったの?

会社員時代、平日は会社に缶詰で働いていたので、金曜日の夜や土日は「人生を楽しまなきゃ」と散財していて、まったく貯金がなかったんです(笑)。なので、ちゃんと生活していけるのか、大きな不安を持ったままの退職となりました。

でも、いくら心配しても不安な気持ちがなくなるわけではないので、どうにかしようとまわりの人に相談したところ、知り合いのスタートアップ経営者の方から月額制のInstagram運用の仕事を受注することができました。唯一、退職前に準備したそれを頼りに退職をしました。

フリーランスになってみて

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Q5. その後どうやって会社を立ち上げ
仕事を獲得していったの?

退職後は3ヶ月のフリーランス期間を経て、事業内容も決まっていないまま会社を設立しました。私が尊敬している女性経営者の方や、サイバーエージェントの社長が24歳で起業をしていたので、私も24歳で起業をしたい! と以前から思っていたこともあり、24歳で起業しました。
転職という選択肢もありましたが、会社員にはいつでも戻ることができるし、夢である会社経営に早めにチャレンジしていろいろと試行錯誤をしたい、と思って。先輩から「仕事の幅を広げるためにはフリーランスのままより法人化した方がいい」と勧められたことも後押しになりました。退職前に受注した仕事のほかに、知り合いの代理店経由などから仕事を得て生活していましたね。

Q6. 自分がやりたいことは
どのように見つけていったの?

前もって計画を立てるよりかは、実際に手を動かしながら考えるほうがアイデアも出てきやすいタイプなので、SNS運用の仕事と並行して、これからしていきたい事業について考えていました。当時同年代の経営者には明確な目的があって、大きな資金調達をしている人も多く、その人たちとの差を感じて悶々としていました。

そんなとき、2020年の2月に子宮内膜症で手術を受けることになりました。病気についての正しい知識がないため、身体を酷使し働いた結果、悪化させてしまったんです。

私は高校生のときに母を乳がんで亡くしていて、「人生って有限なんだ」と強く感じるようになったことで、今できることを急いでやらなくちゃ、と仕事を頑張っていたんですよね。

でも、それによって心と身体のバランスを崩してしまいました。それがきっかけで、働く女性や若い年代の人がセルフケアをしっかりしながら自分の人生を楽しんでほしい、という想いを持つようになり、自社メディア「theday premium」を立ち上げました。

フリーランスになった今

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Q7. 現在の具体的な
仕事内容は?

「自分で自分をご機嫌にする」をコンセプトにしたセルフケアメディア「theday premium」を運営しています。最近では、メディア読者の方に自分自身と向き合う体験を届けたい、とキャンドルやバスソルトといったセルフケアブランドの商品開発も。

すべて自分たちで行っているので、商品材料の打ち合わせから、写真撮影、サイト制作、メルマガやInstagramの運用まで幅広い業務がありますね。

また、もうひとつの事業としてInstagramの法人向け運用代行サービスを行っています。主に同じ世代の方をターゲットにしている事業や、内容に共感できるようなアカウントのお手伝いをしています。

現在会社に社員はいませんが、業務提携を結んで案件ベースで手伝ってくれているメンバーが7名ほどいます。

Q8. 独立して良かったことは?

仕事をするうえでの選択肢が大きく広がったことです。仕事の内容だけでなく、いつ、どこで、誰と仕事をするかを自分好みにカスタマイズできるのが本当にありがたくて。

私は繊細さん、いわゆる「HSP」のようなタイプで、話し方がきつい人と会話をすると「どうしてそんな言い方をするだろう…」とずっと心に引っかかってしまうんです。会社員時代はそういう人とも関わらないといけなかったけれど、今は心穏やかでいられる仲間と働けるので、人生が豊かになったなと感じています。

電話をするのも手が震えてしまうくらい苦手なので、極力電話番号は伝えずに、必要な場合はオンラインのミーティングをセットするようにしていますね。自分が心地よく働けるように環境を調整できるので、独立して良かったなと感じます。

Q9. 独立して苦しかったことは?

会社員であれば、たとえ自分が失敗しても決まった収入がありますが、独立後は自分がサボったり、失敗したりすると給料がもらえなくなるので、会社員時代の辛い時期と同じようにたくさん働いてしまっていた時期がありました。

でも、しばらくすると「なんとかなるでしょ!」と感じられるようになり、今は19時以降はメールの返信をしないなど、自分ルールを設けてうまく仕事をコントロールしています。

Q10. 仕事がある1日のスケジュールは
どんな感じ?

book 1日のスケジュール
7:00 起床・朝の支度
10:00 社内の打ち合わせ、ジムで身体を動かす
13:00 友だちとアフタヌーンティーなど
15:00 ミーティングやデスクワークなど仕事
19:00 仕事終了

沖縄県民なので寒いのが苦手で、夏は7:00頃、冬は9:00頃起床します。自分の仕事スイッチを入れるために、午前中に打ち合わせをセットすることが多いです。

週に2、3回はジムで身体を動かして、心や身体をポジティブに保つようにしています。

Q11. 今後やりたいことは?

直近のライフステージの目標として、海外移住をすることがあります。高校時代に1年間海外へ留学をした経験から、海外の暮らしや生き方に惹かれることが多くなりました。

女性は結婚や出産の生物学的なリミットがどうしてもあるので、その前にもう一度海外で生活する経験をしたいなと思っています。

日本人はすごく真面目で、仕事が第一優先な風潮があります。それに対して海外はもっと仕事に対してラフな認識を持っていて、そういう日本とは違う価値観に生活のなかでたくさん触れたいです。

働きながら海外移住をするために、自社ブランドの商品配送を任せられる業者を探すなど、着々と準備を進めています。

目指す人へのメッセージ

メッセージの画像

まずは固定概念を外し、理想を描いてやってみるのがいいと思います! コロナを経て、オンラインでも十分ビジネスの関係性を築けるようになりました。このように、時代ごとに価値観は変わっていきますよね。

「世の中ではこう言われているけれど私はこうしたい」というように、自分のやりたいことを持って行動していけば、道は開かれると思っています。他人の評価軸を気にせず、自分がしたい暮らしを追求していくことが必要です。

「当たり前」のフィルターを外すのは難しいですが、さまざまな人の話や価値観に触れると、当たり前が当たり前じゃなかったことに気付く瞬間がたくさんあるので、とにかく行動をしてみるといいと思います。

いかがだったでしょうか?
以上、ゆるっとマイペース起業家のせーらさんの生き方・働き方のストーリーでした!
あなたの今日もtoiroな1日にしませんか?