目次
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お仕事詳細
Q1. 動画クリエイターって
どんな仕事?
「動画クリエイター」といってもさまざまなジャンルがあるのですが、僕の場合は企業のYouTubeチャンネルの運営が多いです。
以前は企業に出向いて自分で撮影・編集をしていましたが、最近ではディレクターやコンサルティングなどをしています。
「こういうふうにしたら伸びますよ」「こんな企画をしましょう!」といったアドバイスや企画提案、動画編集者の方へのディレクションから納品まで担当しています。
また、自分のYouTubeチャンネルで動画編集ソフトを紹介したり、撮影方法を解説したりする動画も作っています。
Q2. 今までどんなことを
やってきたの?
過去には、企業のプロモーション動画の撮影をしていました。たとえば、格安航空会社の『ジェットスター』の案件では、鹿児県の離島・甑島(こしきしま)や長野県にあるゲストハウス・LAMPの映像を撮りました。
最近では、動画編集の講座を自分で開催したり、ゲストとして講義したりと「教える仕事」も多いです。
Q3. 動画クリエイターの
面白みややりがいとは?
動画はテキストや音声、写真と比べて何十倍〜何百倍も情報量が多く、とても奥が深いです。どうすれば視聴者やユーザーの方に興味を持ってもらえるかを考えて作ることが面白いです。
また、自分には、“多くの人にいろんな可能性を知ってほしい”という仕事の軸があります。自分が教えた人が、動画編集の楽しさやノウハウを知り、その人が出来ることや面白いと思えることが1つでも増えることに、やりがいを感じます。
個人のYouTubeチャンネルでも「Adobe Premiere Pro」について約2時間半解説するほど人に教えることが好きで、いろんな人に動画の楽しさを知ってほしいと思っています。
その他にも、動画クリエイターのスキルはプライベートで活きることも多いです。誰かへのサプライズムービーを作るとすごく喜んでもらえるので、よく作りますね。
Q4. 実際の報酬はどのくらい?
YouTubeだとチャンネルにもよりますが、編集動画の相場が1本約5,000円〜15,000円です。
駆け出しのころは単価5,000円程度で、作るのに丸1日かかることもありました。
動画編集は大変なわりに単価が低く感じられるかもしれませんが、ある程度のクオリティであれば、すぐにスキルを習得できることと、仕事がたくさんあることから、“即金性がある仕事”と言われています。フリーランスの最初のステップにいいですよ!
ただし、利益を追い求めたいのであれば、早めにディレクターやマーケター、コンサルタントにステップアップすることをオススメします。1チャンネルで20〜30万円、プロモーション系の映像だと1本5〜10万円のものもあり、場合によっては金額をさらに上げることも可能です。
その仕事ができるようになるまで
Q5. どうやって動画クリエイターに
なったのか?
もともとは「旅を広めたい」という思いから、旅先で写真をよく撮っていました。
そこから、“より多くの情報を伝えたい”と思い動画を始めました。旅先で映像を撮り、かっこよく仕上げてプロモーションビデオのような映像制作をしているうちに、実際にプロモーションビデオの仕事をいただくようになり、独立しました。
ただ、独立時にコロナの影響を受けてしまい、しばらく撮影の仕事がない状態が続きました。そんなとき、先輩から打診されてYouTubeチャンネルの編集をやることになったんです。自分自身もこれから需要が上がるだろうと注目していたので、いいタイミングでしたね。
Q6. 仕事をどうやって
獲得しているの?
独立時は動画編集スキルがあまり高くなかったので、はじめて仕事をもらってから1週間、技術を本気で学びました。動画編集の仕事は需要があったので、先に仕事を獲ってから足りないスキルを習得する、というやり方で仕事を進めていました。
仕事依頼は前職の知り合いや友だち経由が多いです。あとは、自身のSNSからも依頼があります。
仕事につなげるうえで、積極的に本業について発信することはとても有効です。たとえば、ライターだったらブログやメディアを持つ、WEB制作だったらデザインスキルを図解に落とし込むなど。フリーランスになりたいのであればなおさら、「発信はマスト」だと考えています。
その仕事を目指す人へ
Q7. 動画クリエイターを目指すなら
まずは何をしたらいい?
まずは、「自分で動画を撮って編集すること」ですね。やればやるほどアイデアも出てきますし、自分で手を動かさないとスキルは身に付きません。
また、映像系の仕事は、初期投資額が大きいという障壁があります。カメラ1台で約25万円、レンズ1つでも最低で10万円〜高いもので30万円くらいかかります。
本気でやりたいのであれば、その障壁については理解しておきましょう。まだ興味がある段階の人でも、実際に機材をレンタルするなど一度試してみることをオススメします。
Q8. 動画クリエイターに
必要なスキルは?
もちろん動画を撮影するスキルも必要なのですが、意外と見落としがちなのがデザインスキルです。たとえば、YouTubeを見た時に「編集が素人っぽい」「ここの文字のバランスが悪い」「表示時間が短い」などと思ったことはありませんか?
余白を揃える、どんなフォントをどこに配置する、配色はどうする…これらはすべてデザインの話です。
デザインを学ぶことで、格段にクオリティの高い動画になるので、動画クリエイターには必須のスキルだと考えています。
Q9. どんな本、
どんなサイトがオススメ?
『映像制作ハンドブック』です。映像制作における手順などが詳しく書かれています。経験者はほぼ全員読んでいるのでは? と思うほど、業界的に有名な本です。
次に、自分の好きな作品や視聴が伸びている作品など、いい動画をたくさん見ることです。「なぜいいと思うのか」「なぜ今伸びているのか」など、たくさん研究することが大事です。
あとは、YouTubeチャンネルで初心者向けにPremiere Proの解説動画を載せています。ぜひ観てみてください!
メッセージ
自分の作る映像を通してユーザーに何をどう伝えるかは、クリエイターの世界観によって変わってきます。映像は非常に多くの情報を含むので、自分は「何を伝えたいか」を考えながら取り組むことで、自分なりの伝え方を見つけていってほしいです。
そして、諦めずにたくさん作品を作り続けてください。最初からいきなりいい作品は誰も作れません。今はどれだけ有名な映画監督であっても。
だから、作り始めてすぐに「うまく作れないからやめよう」と思っても、とにかくひたすら作りつづけることが大事です。徐々にでも必ず上手くなるので、高みを目指して頑張って欲しいと思います。
いかがだったでしょうか?
今回は、ROYさんに「動画クリエイター」というお仕事について聞いてみました!
あなたの今日もtoiroな1日にしませんか?