人生のPDCAを回す。立ち止まりながらも切り拓いていく、私らしい生き方

人生のPDCAを回す。立ち止まりながらも切り拓いていく、私らしい生き方

フリーランスのストーリー

働いていると「自分はこのままでいいのだろうか」と一度は考えてしまうもの。

現状を変えたいのと同時に、「でも自分はどうなりたいのかな…」と不安を感じている方は少なくないでしょう。

今回お話を聞いたWebデザイナー・カメラマンのれいさんも、現職にたどり着くまでにさまざまな不安を抱えていました。

しかし今では「自分らしく働けて幸せです」と笑顔で話すれいさん。そんな彼女がずっと大切にしてきたのは「PDCAを回すこと」だと、過去を振り返りながら話してくれました。

フォトグラファー兼Webデザイナー

れい

れいさん

平成生まれ、東京育ち。小さいころからボールが好きでサッカーチームで15年ほど活動。並行して学業にも取り組み、大学卒業後は商社営業マンとして勤務。現在はフリーランスでWebデザイン、カメラマンをしている。直近の目標は世界一周の旅へ行くこと!

自己紹介をお願いします!

フリーランス歴2年目のれいです。

現在はフリーランスでWebデザイナーとカメラマンをしています。ほかには営業やライティングのお仕事をさせていただくことも。

仕事内容をもう少し具体的に教えて!

WebデザインではLPなどのサイトデザインの案件が中心。案件は自分から営業をしてお仕事をいただいています。

カメラマンとしては出張撮影サービスを提供している『ラブグラフ』に所属していて、不定期で写真撮影の仕事をしています。

また会社員時代にずっと営業の仕事をしていたこともあって、Webデザインでお世話になっている制作会社さんの営業人材の育成サポートやSEOライティングのお手伝いをしています。

いろんなことをしているように見えると思いますが、仕事の8〜9割はWebデザインが占めています。

今に至るまでの経歴を教えて!

book れいさんの略歴
23歳 新卒で商社に入社、はじめは営業部にて営業事務と法人営業を兼務する
24歳 部署異動で工場勤務ヘ。そこでは出荷作業を主にする
25歳 転職したが人事採用のはずがなぜか通信販売の仕事になる
26歳 ベンチャー企業へ転職。主にBtoB、C向けに営業を行なう
28歳 退職。フリーランスになる
29歳 現在もフリーランス。主にWebデザインとカメラマンを行なっている

では、れいさんの今に至るストーリーをたどってみましょう!

このインタビューは
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フリーランスになる前

フリーランス_フォトグラファー兼Webデザイナー2

Q1. フリーランスになる前は
どんな仕事をしていたの?

新卒では専門商社で、飲食の店舗を経営しているクライアントに食品を卸す部門の営業を担当していました。そこでは新規クライアントを獲得する営業ではなく、既存のクライアントからの売上を伸ばす企画営業をしていました。

でも、新卒入社してから半年ほどで「起業したい」という目標を抱いていたんです。

Q2. 営業から起業に
興味があったのはなんで?

私はPDCAを回すことや数字が好きなので、営業の仕事が向いていなかったわけではないのですが、会社が求める人物像にハマりきれないと思ったんです。

1社目では「髪長くしてね」「スカート履いてね」など、見た目の押し付けがあって。もちろん見た目を整えることは大切だと思います。でも自分のアイデンティティを損なうまで言われ続けるのは、どうしても耐えられませんでした。

「社会は誰かの基準によって統制された世界なんだ。だったら理想とする会社を探すか、自分で新しい会社をつくるしかない」そう思い、1社目を2年ほどで退職。

とはいえ起業といっても何を学んだらいいのかわからなかったので、ひとまず営業の代理店に転職することにしました。

Q3. 2社目の会社では
どんな仕事をしていたの?

2社目では営業の代理店に入社しました。こちらでは皆さんが想像するようなゴリゴリの営業をしていましたね。

テレアポや飛び込み営業など新規顧客をひたすら数字で追い続ける日々でしたが、私は初月で売り上げ1位を取りその後も上位をキープ。

順調に成績を残していましたが、そのぶん上司からの期待やプレッシャーもどんどん大きくなっていきました。精神的にも体力的にもギリギリな状態が続いており、当時はかなり苦しかったですね。

Q4. 2社目の退職の決め手は
なんだったの?

起業したい思いが大きくなり入社2年目で退職を決めました。

営業へのコミット力を別のことに活かして、自分のサービスやプロダクトを生み出したいと思ったんです。それは自分の好きなことでもいいし、そうでなくてもいいから。

退職への一歩を踏み出せたきっかけは、経営者たちとの出会いでした。

社内のイベントで30人ほどの経営者が集まる機会があり、経営者たちの多様な価値観に触れながらたくさん背中を押してもらったのを覚えています。

でも起業について具体的にこうしよう!みたいな計画はなく。半分勢い、もう半分は一度立ち止まって考えることに集中したいと思い会社を辞めました。

フリーランスになっていく過程

フリーランス_フォトグラファー兼Webデザイナー3

Q5. 会社を辞めてからは
どんなことをしたの?

ほとんど勢いで2社目を辞めたので、やりたいことがまだ見つかっていない状態でした。

でもいろんな人たちに話を聞きに行ったり、経営者の方々のアドバイスを参考にしたりしてたくさんチャレンジはしていましたね。

たとえばライティング。ライティングの教材を買って勉強しながら、実際にアフィリエイトブログを4ヶ月ほど運営してみました。

あとはカメラ。ライティングの息抜きに試してみたのですが、これがなかなか楽しくて。本格的に勉強したいと思いました。

それまではカメラを触ったことがなかったので、スクールに通いイチからスキルを習得。スクールには基礎コースの後にプロコースもあったので、迷わず進んでみることに。

半年間プロコースでカメラを学び十分な技術を身につけ、プロとしてカメラマンデビューすることができました。やっと自分のやりたいことが見えてきた気がしてうれしかったですね。

このように学びと実践を並行し徐々にライティングやカメラのスキルを身につけていきましたが、その間収入は安定せず…。警備やUber Eatsのアルバイトをしたり、貯金を使ったりして生活をしていました。

Q6. 収入がバイトだけで
不安じゃなかった?

めちゃくちゃ不安でしたね。

収入もそうですけど、自分はどうなりたいのかが明確にわからなくて。「自分はどうしたらいいんだろう?」「何にハマるんだろう?」とずっと考えていました。

ライティングを始めたときも、思うようにコミットできないのが不安で仕方がなかったです。教材を使って勉強していても、いまいちモチベーションが上がらない。一緒に学ぶ仲間もいなかったし、そもそもライティングにすごく興味があるわけじゃなかったから。

でもカメラは違いました。

たまたま触り始めたのですが、これが結構ピンときたんです。カメラは上達が目に見えてわかるし、何よりきれいに撮れるのが楽しくて夢中になりました。

Q7. フリーランスとしての
カメラマンは順調だった?

プロのカメラマンになった最初のころは順調に仕事がありましたが、1〜2ヶ月でだんだんと難しくなったんです…。

実は私がカメラマンになったとき、流行りもあってかカメラマンがすごく増えた時期で。さらに私はSNSでの発信が苦手だったこともあり、出張カメラマンとしての依頼は激減。収入も20万から10万ほどにガクンと減っていきました。

カメラの収入だけで生活するのが厳しくなってからは、アルバイトをしてなんとか生活を成り立たせていましたね。

Q8. カメラマンが難しくなったから
Webデザインに興味を持ったの?

カメラマンとして続けていくのが難しいと思ったのもありますが、もう1つ理由があります。それは旅する起業女子・はるなさんの存在です。

私の人生のテーマは「冒険」なんですけど、それとHarunaさんの生き方がマッチしていました。知らない世界に明日行こうと思ったら行ける。私もそんな生き方を目指していたので。

たまたまその時期にスクール生を募集していたので、Harunaさんが運営するWebデザインスクール『DeLife』に入会。カメラマンをしながら3ヶ月の受講をなんとか終え、Webデザイナーとしての一歩を踏み出しました。

 

フリーランスのWebデザイナーになってみて

フリーランス_フォトグラファー兼Webデザイナー4

Q9. はじめは仕事をどうやって
獲得していたの?

最初も今も営業です。制作会社へメール営業をしていました。

スクールを卒業して、ひととおりの仕事はできる状態だったので、業務委託として契約を結んでもらえるようアプローチをしていましたね。

仕事をもっと増やしたいと思ったときは、制作会社への営業数を増やして仕事を獲得していました。

現在はマーケティングや開発の会社と契約しているほか、2つの制作会社ともお仕事させていただいています。

Q10. なんでWebデザイナーを
メインの仕事にしているの?

理由は2つあります。

1つ目は自分の主な収入源になっているからです。

会社員と一緒で収入の割合が大きい仕事は手放しにくいんですよね。もし手放してしまったら一気に収入がカメラマン時代に戻ってしまうと思ったので。

2つ目はWebデザインの仕事とちゃんと向き合ってみたいからです。

私は正直、Webデザインのすべての工程が好きなわけではありません。設計やPDCAを回すのは好きだけど、そのほかの作業は全部自分には合っていないと思っていて。

とくに、デザインやコーディングなどの作業には苦手意識があります。だから、今もまだまだ理想的な状態にはなっていないんです。

とはいえまだ始めたばかり。もう少しWebデザインと向き合ってみたらなにか変わるかもしれない。
どうしたら楽しめるだろう?どうしたら得意になれるだろう?

当時も現在も、自分にそう問いかけながらPDCAを回し、Webデザインと向き合い続けています。

今とこれから

フリーランス_フォトグラファー兼Webデザイナー5

Q11. フリーランスになってみて
よかったことは?

自分らしく仕事ができるところです。会社が求める見た目やルールではなく、ありのままの自分で働けて「れいちゃんと一緒に仕事がしたい」と求めてもらえるのはとても幸せなことだと思います。

あとは、努力したぶんちゃんと自分に返ってくるところ。

会社で働いていると自分の頑張りを上司に委ねやすいので、「上司の評価がすべて」になっちゃうんですよね。たとえば成果を出すためにすごく勉強したとしても、上司に認められなければその努力は誰にも褒めてもらえません。

でも今は違います。頑張ったぶん成長を感じられ、自分で自分のことを褒めてあげられるようになりました。

Q12. フリーランスになってから
大変だったこと、大変なことは?

自分を律しながら学び続けなければいけない点です。私は学ぶこと自体は好きですし、1日中部屋にこもって集中できる日もあります。

ただ、そうでない日も当然あります。映画観たいなぁ…でも仕事しなきゃなぁ…みたいな。そんなとき自分に負けないよう律し続けるのは大変ですね。

Q13. 今後フリーランスとして
何をしていきたい?

まだ具体的なイメージはないのですが、やっぱり自分のサービスやプロダクトを作りたいです。でもその前にどうしてもやりたいことがあります。

それは世界一周の旅。

知らないことを知るのが好きな私にとって、世界一周はまさに「冒険」なんですよね。自分の目で見たり手で触れたりして、自分の価値観を超えていきたいと思っています。冒険は私の人生のテーマでもあるので。

あとは写真を撮るのも続けていきたいかな。体力的にも収入的にも厳しいと感じることはあるんですけど、やっぱり家族写真や子どもの写真を撮るのが大好きなので。

目指す人へのメッセージ

メッセージの画像

私もつねにモヤモヤしています。ただそのモヤモヤの打開策はとにかくチャレンジしてみること。チャレンジしてみないと、自分は何が好きで何が嫌いなのかわからないと思います。

正直、私も今の状態が理想ではありません。

でもだからこそ、自分自身と向き合ってPDCAを回しながらチャレンジをしています。

PDCAをうまく回す最初のステップは「今感じるモヤモヤ」と「理想の自分」を紙に書き出すこと。書き出したらゴールまでの道筋を立て、あとは行動する。

1つ行動してみるとあらかじめ立てていた道筋が一気に変わると思うので、もう1回道筋を立て直します。そしてまたチャレンジしてみる。この繰り返しです。

ぜひ今のあなたにとっての理想を思い描き、PDCAを回してみてください。

いかがだったでしょうか?

以上、れいさんの生き方・働き方のストーリーでした!
あなたの人生が一歩でも前に進むような、お役に立てる記事になりますように。

ちょっと木陰で立ち話

はま
本記事ライター
はま

れいさんからのメッセージを聞いて、私「PDCA」をちゃんと回せていなかったかも!とハッとしました。

目標を立て行動するまではできても、「C(チェック)」をすっ飛ばしていきなり「A(行動)」に行きがちだったなって(笑)。行動していると目の前のことに必死で、冷静に判断ができなくなるのかもしれないですね。

その点、れいさんは「C」の深堀りを徹底しているように思います。「なんでWebデザイナーをメインの仕事にしているの?」でも仰っていたように、「どうしたら得意になれるか?」「設計は好きだけど作業系は違うのかな?」と問いをだし、ちゃんと立ち止まっているんです。

「C(チェック)」でどれだけ立ち止まれるかが、PDCAを回す本質なのかもしれませんね。

ちなみに、きみはどう思う?なにか気づいたことあった?

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    はま
    本記事ライター
    はま
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