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フリーランスになる前
Q1. フリーランスになる前は
どんな仕事をしていたの?
実は私、ほぼ新卒フリーランスみたいなものなんです。大学を卒業手前で辞め、飲食業界のベンチャー企業に就職をしましたが、その後妊娠が発覚し3ヶ月ほどで退職をしました。
もともと大学が自衛隊の看護師を育成する学校だったので、中退前は公務員として働く未来がほとんど決まっている状態で…。入学当初の私は、そんな将来の安定さに魅力を感じ普通に学校生活を送っていました。
ところが、学生結婚をして結婚式を挙げたことをきっかけに、人生観が大きく変わったんです。誰かが事前に用意したレールにのっかる人生ではなく、「やりたいことを仕事にしていこう」って。
そう決めてからすぐ大学を中退し、結婚式を挙げた運営会社に就職をしようと思っていました。
そんな矢先、新型コロナウイルスが蔓延。当時、現実的にブライダル業界で働くのは難しくなってしまいました。
その後、ビジョンに魅力を感じた飲食業界のベンチャー企業に就職しましたが、妊娠が発覚したため3ヶ月ほどで辞めました。実は、このときすでに副業としてライターもしていたんです。
Q2. どうして
副業をしようと思ったの?
「SHElikes」というキャリアスクールに入会したのがきっかけです。
当時の私は、自衛隊の世界しか知りませんでした。就職活動の際、ふと自分のことを考えてみるとスキルを何も持っていないことに気づきました。そんな私に夫がSHElikesを勧めてくれたんです。
Q3. どうしてライターを
始めようと思ったの?
SHElikesでライティングを勉強するなかで、学生のころから“文章を書くのが好きだった”ことを思い出し適性を感じました。
それに、ターニングポイントに立ったときを振り返ってみて気づいたんです。これまで誰かの言葉によって自分の道が開かれていたことを。
そんな言葉に携わる仕事に憧れ、ライターを始めようと思いました。
Q4. どうしてフリーランスという
生き方を知ったの?
知ったきっかけは、SHElikesです。フリーランスで活躍されている方々とたくさん出会って、こんな生き方があるんだと初めて知りました。
フリーランスになるまで
Q5. はじめはどんな仕事を
どうやって獲得したの?
はじめての仕事も今も「Wantedly」という転職サイトで仕事を獲得しています。
最初に獲得したお仕事は、SEO記事や体験に基づいた旅行系の記事などでした。
Wantedlyには単発案件がほとんどないので、継続的な仕事を探すのにはちょうどいいサイトだと思います。
またWantedlyは、興味のある会社に「話を聞きに行きたい」というボタンを応募者が押し、会社からの連絡を待つという仕組みで、気軽にアタックしやすいんです。
はじめのころは50社ほど応募をしていました。2〜3割は返答があったので、この会社いいなと思ったら迷わず応募したり、ブックマークしたりして日々情報をチェックしていました。
だからこそ、当時も今も心がけているのが自分のプロフィール内容を充実させること。会社に興味をもってもらうために、どんな仕事がしたいのかを細かく書いたり、担当した仕事を随時更新したりしています。
Q6. 退職のタイミングで
不安はなかったの?
不安はあまり感じていませんでした。夫が「フリーランスやってみたら?」と背中を押してくれていたので、精神的にも収入面でもそれほど不安はなく挑戦できましたね。
それに、過去に経験した「大学中退の決断」が今の私を強くしたと思うんです。大学中退ほど大きな決断に勝るものは、ほかにありません。
それに当時は、会社にすぐ還元できるスキルや実績もなかったので、とにかくライターとしての力を身につけようと必死でした。
フリーランスになってみて
Q7. どうしてフリーランスに
なろうと思ったの?
「家族との時間」を大切にしたいと思ったんです。
会社に勤めていた当時、すでに妊娠をしていました。そのとき感じたのが、会社によってライフイベントや時間を左右される“窮屈”さ。
夫や子どもとの生活について考えると、自分に裁量がない会社員という働き方より、自由度の高いフリーランスのほうが向いていると思いました。
あとは、夫の収入があったことも大きな後押しとなりましたね。夫の存在はフリーランスの生き方を選ぶうえで、とても心強かったです。
Q8. なんでカメラマンも始めたの?
現在、私が所属している出張撮影サービス「ラブグラフ」がきっかけです。
私はそれまで、カメラをやったことがなかったですし、もともと写真を撮られるのがすごく苦手でした。ところが大学生のころ、はじめて顧客としてラブグラフを利用して「写真って素敵だな」「大切な人たちとの写真をもっと残したい」と思えたんです。
フリーライターとしてもっと活動の幅を広げたいと思っていたころ、そんなラブグラフでの原体験を思い出し、カメラマンをやってみようと決めました。
その後、10ヵ月ほどの研修を受けテストに無事合格し、ラブグラフでカメラマンデビューを果たしました。それから現在までは、ラブグラフで案件をいただいたり、インタビュー先でライターだけでなくカメラマンもやったりとスキルをかけ合わせながら仕事ができています。
今とこれから
Q9. フリーランスになってみて
よかったことは?
フリーランスになった目的の一つでもある「家族との時間を大切にできる」ことです。
フリーランスという生き方を選んだからこそ、娘を保育園に入れずに日々の成長をリアルタイムで見ることができています。
娘が体調を崩したときも、会社に連絡をする手間や申し訳なさを感じなくていいのでストレスがありません。
Q10. フリーランスになってから
大変なことは?
人と比べてしまうことですかね。活躍しているフリーランスの人たちをみていると焦ってしまうんです。「私も何かに挑戦し続けなきゃ」って。
だから、何かを達成しても心の底からは満足できず、次はどうしようと落ち着かない気持ちになることは多々あります。
でも、「そういうもの」なんですよね。
メンタルの揺らぎは、誰しも定期的にくるもの。とくに、フリーランスという働き方を選んでいる限り、焦る気持ちは避けられないわけで。
だからこそ、自分自身を俯瞰して気持ちの波とゆっくり向き合っていけばいいと思っています。
Q11. 今後何をしていきたい?
どうなっていきたい?
うーん…難しいですね。私自身、こうなるぞ!みたいな志をもって生きていないんです。今が良ければそれでいいのかなって。だから、面談などで将来のビジョンとか聞かれると困ってしまうんですよね(笑)。
でも、自分のやりたいことには“フラットな気持ち”で挑戦していきたいと思っています。「やりたいことには躊躇せず挑戦する」そんな自分でいたいですね。
仕事では、「広報」としても活動していきたいと思っています。広報は、これまで積み上げてきたライティング・取材・カメラの経験がすごく活きるんです。
これからも今後も自分ができることを少しずつ広げていきたいと思います。
目指す人へのメッセージ
まずは、行動してみてほしいです。行動すれば、何かしら変わると思っています。
もし、うまくいかなかったとしても「自分にはそれが向いていなかった」という大きな発見が得られます。この発見は行動してみなければ得られません。
結果にこだわらず、とにかく何かやってみる。そんな心持ちを大事にしてほしいです。
いかがだったでしょうか?
以上、木村彩華さんの生き方・働き方のストーリーでした!
あなたの人生が一歩でも前に進むような、お役に立てる記事になりますように。