医療業界からWeb業界へ。旅暮らしに憧れた元看護師がフリーランスになるまで

医療業界からWeb業界へ。旅暮らしに憧れた元看護師がフリーランスになるまで

フリーランスのストーリー

今注目を集めている「フリーランス」という働き方。

一見キラキラとしたワークスタイルにも見えますが、その裏側には辛いことや泥臭い努力が多く隠されています。

そして、フリーランスに興味がある人にとっては、「具体的に何をしたらフリーランスになれるのか?」というのが知りたいところ。

今回お話を聞いたのは、看護師を経てWeb系フリーランスに転身されたYumiさん。

一時期は42℃の高熱(!)を出しながら働いていたという彼女に、フリーランスになるに至った経緯や、独立するまでにやったことなど、そのリアルな実態をお話していただきました。

トラベルフォトグラファー

Yumi

Yumiさん

1994年生まれ。新潟県新潟市出身。大学卒業後、看護師、Webディレクターを経てフリーランスへ。現在はコピーライター、プランナー見習い、フォトグラファー、Webディレクター、ライターなどさまざまな分野で活動中。旅とカメラを愛し、Instagramフォロワー5,000人を有するインフルエンサーとしての顔も持つ。プライベートでは美味しいラーメンを求めて放浪中。
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フリーランスになる前

Q1. 今までどんな仕事をしてきたの?

大学の看護学部を卒業後、心臓病病棟の看護師をしていました。2年間勤務したのですが、あまり楽しい思い出はなく…。

その状況を脱したくて、業界のことを何も知らないままWeb制作会社へ転職。WebディレクターとしてWebサイトの制作進行と運用全般を担当していました。

具体的には、クライアントの要望をヒアリングし、デザイナーやエンジニアへ指示出しをしたり、簡単なデザイン・コーディングの業務を行なったりしていました。

Q2. なぜフリーランスに興味を持ったの?

もともと旅行やおでかけが大好きで、新卒時代から時間や場所にとらわれないライフスタイルを手に入れたいという想いを持っていました。

そのため、決まった時間で働くサラリーマンではなく、自分で自由な時間に仕事ができるフリーランスや会社経営者という選択肢はつねに頭の片隅にありました。

フリーランスになるために

フリーランス_トラベルフォトグラファー3

Q3. フリーランスになるために
はじめたことは?

場所や時間を選ばずに働けるスキルを身につけるために、看護師からWebディレクターに転職しました。

看護師の仕事がとにかく自分の性には合っていなかったため、かなり苦しい期間でした。

他業種への転職は、看護しか学んできていない当時の自分にとってかなりハードルが高く、どうすればいいのか毎日悩み、まるで真っ暗闇の泥沼のなかでもがいているような感覚だったことを覚えています。

転職活動中はストレスで42℃の高熱を出しながら働いていました(笑)。転職エージェントやキャリアイベントなど、いろんな人の力を借りて、「成果物をつくる仕事が自分に向いているのではないか」という小さな手がかりを見つけ、なんとか乗り越えることができました。

自分の好きな旅について発信したいという気持ちに気づき、発信を始めたのも同時期です。

Q4. フリーランスになるために
どんなスキルを身につけたの?

Webディレクターとしては、スケジュール管理やデザインツール、HTMLソースなどの実作業、またクライアントと一緒に成果物を作り上げていくスキルが身についたと思います。

また、同時並行でトラベルライターや、InstagramでのPR、動画制作などの副業を少しずつ行ない、さまざまなスキルを独学で身につけました。

副業は人とのつながりからや発信を通していただけることが多かったです。動画編集の仕事は友達が新しくプロジェクトを始めたところにジョインさせてもらいました。

ライティングやInstagram投稿にはもともと興味があり、日常的に発信をしていたことで、それを見てくださった方から徐々にお仕事をいただけるようになりました。

はじめからお仕事にするために勉強を始めたというよりは、楽しいことをやっていたらお仕事がついてきたという感覚でした。

Q5. Web制作会社を退職する
決め手はなんだったの?

Webディレクターとして働きはじめて2年目になるころ、出向先の上司が「正社員にならないか」と声をかけてくれました。

Webディレクターの仕事にやりがいはありましたが、休みを調整しづらく、自分の理想のライフスタイルとは程遠い状態でした。

今の仕事をとるか、理想のライフスタイルを求めて生活を変えるか悩みましたが、当時は副業が充実してきており、本業にしてもいいのでは? と思えたため、仕事をやめてフリーランスになる選択をしました。

正社員の話をしてくれた上司も、「フリーランスになってお金に困ったら戻ってくればいい」と後押しをしてくれ、大変感謝しています。

フリーランスになってみて

フリーランス_トラベルフォトグラファー4

Q6. はじめは仕事をどうやって
獲得していたの?

幸い、もともと副業でしていた仕事を拡充して継続していたので、新しく営業をしなくても、仕事をいただけている状態でした。

当時は副業のなかでもプロジェクトの規模が大きかった動画制作をメインの仕事にし、それと並行してトラベルライターをしていこうと計画していました。

Q7. フリーランスになってみて
よかったことは?

自分が好きな時間に自分が好きなことをできるという生活がストレスフリーです。

朝が苦手だったのですが早起きができるようになりました。やりたくないことは無理して選択せず、ストレスを溜めないようにしています。

もともと自由が効く理想のライフスタイルを目指してフリーランスになったので、やはり時間や場所、付き合う人を選べるところが本当に良かったなと思います。

Q8. フリーランスになってから
大変だったことは?

辛くてたまらないことはないですが、お金の不安は会社員時代よりは増えました。会社員と違って安定して収入があるわけではないので、お金のことについてきちんと向き合うようになりました。

あとは、会社に属していないので、出勤する場所がなく、自分からアポイントメントを取らないと誰かに会えないのは少し寂しさを感じることもあります。

フリーランスになった今

フリーランス_トラベルフォトグラファー5

Q9. 現在の具体的な
仕事内容は?

Webディレクター時代からやっていたフォトグラファー、ライターを継続しながら、広告代理店でプランナーやコピーライター見習いとして、企業の戦略設計やブランディング、CM等のクリエイティブ制作をしています。

今後は今以上にスキルを伸ばして、スケールが大きい仕事や、継続して関われる案件を増やしていきたいと思っています。

また、自分の可能性を決めつけずに、自分がワクワクするいろんなことにも挑戦していきたいです。フリーランスという働き方はこれからもぜひ続けていきたいです。

Q10. 仕事がある
1日のスケジュールは?

book 1日のスケジュール
8:00 起床
10:00 撮影後の写真レタッチ・記事ライティング
12:00 ランチ・休憩・Instagram投稿作成
14:00 提案書作成・提案ブレスト
20:00 夕食
21:00 溜まっている連絡を返す・休憩
23:00 就寝

週1-2日はお休みしています。撮影や普段のお仕事もあまり仕事をしているという感覚がなく、楽しくやらせていただいているので、お休みと仕事の境界線がいい意味で曖昧になっている状態です。

目指す人へのメッセージ

メッセージの画像

フリーランスはあくまで働き方のかたち。そこにとらわれるのではなく、自分がありたい姿ややりたいことに向き合ってみて、それがフリーランスとの親和性が良ければ選択してみるのがいいと思います。

フリーランスになってみて、自分に合わなかったらまた就職などを考えればいいので、まずは一歩踏み出してみるのもおすすめです!

いかがだったでしょうか?
以上、トラベルフォトグラファーのYumiさんの生き方・働き方のストーリーでした!
あなたの今日もtoiroな1日にしませんか?