“自分ひとりでは限界がある。”顧客のためにチームで作り上げる、Webディレクターの仕事

“自分ひとりでは限界がある。”顧客のためにチームで作り上げる、Webディレクターの仕事

フリーランスの仕事

フリーランスとは一概に言っても、働き方は十人十色。

自己実現のために、その人らしく仕事をして活躍しているフリーランスがいます。

今回お話を聞いたのは、旅する起業女子のはるなさん。

つねに自分と向き合い、WebデザイナーからWebディレクターへと役割をシフトさせた彼女。その凄まじいスキルアップには、彼女らしい考え方や行動に秘密が。

Webディレクターを目指す方、デザイナーなどのWeb制作に関わる方は要チェックです!

旅する起業女子

はるな

はるなさん

大手ベンチャー起業「株式会社サイバーエージェント」で広告企画営業職と新規サービスの事業責任者を経験した後、25才で独立。WEBデザインスクール「DeLife」の共同代表、株式会社STARTYの代表取締役社長。SNSでは旅暮らしの日常や独立に関するTipsを発信し、総フォロワー数は7万人を超える。150ヶ国制覇するまでは旅を続ける生活を目指すほど大の旅好き。AbemaTV「隣の恋は青く見える」出演。
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お仕事詳細

フリーランス_Webディレクター2

Q1. Webディレクターって
どんな仕事?

一言で言えば、“Web制作のトータルディレクション”をすることです。コーポレートサイトやランディングページを作る際に、企画・デザイン・コーディングといった一連の流れについてマネジメントするようなイメージですね。

顧客とクリティブメンバー(デザイナーやコーダー、ライターなど)の間に立って対話しながら、責任を持ってプロジェクトを遂行していくお仕事です。

Q2. その仕事で
どんなことをやってきたの?

これまで制作したサイト数は、50程度はあると思います。起業した友人や知人、その紹介者からのご依頼でスタートアップ企業のコーポレートサイトを作ることが多いです。また、化粧品やオンライン英会話サービス、旅関連のサービスなど、D2C商材のランディングページもよくあります。

最近では、『HafH』というサブスクリプション型の宿泊事業のコーポレートサイトや、『TABIPPO』という旅のWebメディアが運営する『Backpack FESTA』というイベントのWebサイトをDeLifeとのコラボ企画にて制作しました。

Q3. Webディレクターの
面白みややりがいとは?

大きく2つあります。1つめは、Webサイトについてトータルでプランニングすることができる点です。

顧客と会話ができるので、何を作りたいのかが直接的に理解できたり、目的やターゲットを設定して方針を決めたり、アニメーションを入れるなどの付加価値を提案できたり。

もともと私はWebデザイナーだったのですが、デザイナーだったころより、プロジェクトを作り上げている実感が湧いています。案件全体の責任者でもあるので大変ではありますが、それ以上にやりがいを感じています。

2つめは、素敵なクリエイターさんとパートナーを組んで一緒にプロジェクトを進められる点です。

フリーランスだと個人でお仕事をするイメージがありますが、ディレクターはメンバーと一緒に進めていくので、組織のなかでお仕事ができる楽しさがありますね。

Q4. 実際の報酬はどのくらい?

月によって変動しますが、独立から約1年半の間はWebデザインのみの案件が多く、多いときで月100万円〜、少ないときは20〜30万円、平均的には50〜80万円でした。

独立当初から少しずつディレクション経験を増やし、2年目の現在ではほとんどWebディレクターとして活動しています。

Webデザイナーのころより案件数を大きく増やすことができ、プランニングやライティング・コーディングなど含めてトータルで提案できるようになったので、月100〜200万円が平均的で、それより少ないときもあれば200万円を超えることもあります。

デザインやコーディングだけだと案件数や稼働時間が限られてしまい、利益に頭打ちがありますが、Webディレクターはマニュアルを作るなどで仕組み化して案件数を大きくすることができます。

クリエイターもディレクションにチャレンジする方が増えたら嬉しいです!

その仕事ができるようになるまで

フリーランス_Webディレクター2

Q5. なぜWebディレクターに
なろうと思ったの?

私のミッションは「自分の気持ちに素直に、自由に生きられる人を増やすこと」。その手段のひとつとして、Web制作スクールの運営や、卒業後にお仕事を提供するWeb制作事業をしています。

独立当初はWebデザインだけでお仕事をしていこうと考えていましたが、売上や利益について考えたとき、どうしても単価が上がりにくいことから案件数を増やすしかないことに気付き、自らディレクションをするようになりました!

Q6. どうやってWebディレクターに
なったのか?

独立して2ヶ月目で、一連の流れをトータルで受注してみて、自分が苦手なコーディング部分は得意な人に依頼することにしたんです。

顧客には「コーディングまで仕上げて納品する」と言っていたので、信頼を損ねないよう責任を持ってプロジェクトを進めていたのが、今思うとWebディレクターの始まりだったのかもしれません。

「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなでいけ」という言葉があります。

1人でできることは限られているので「もっと大きいことがしたい」「もっと人のためになることをしたい」「もっと売上をあげたい」など、“遠くに行きたい”ときは自分ができないことを誰かに任せることが必要です。

そして、最後までプロジェクトをやり遂げられる経験を積み重ねた先に、Webディレクターという道があるのだと思います。

Q7. Webディレクターとしての仕事
をどうやって獲得しているの?

Web制作はオンライン上で完結する仕事なので、オンライン上で営業することがもっとも相性のいい獲得方法だと思っています。

最初はクラウドソーシングやSNS、知人に向けて「デザイナーをしていること」を伝えることから始めてみてください。

また、「Webデザインができます」と言うと“Webデザイナー”になるのですが、「サイト制作ができます」と公言して苦手なパートをクリエイターに依頼すれば、それは“Webディレクター”です。メニュー内容の幅を広げて公開してみてください。

「デザインを強みにWebサイトを作ることができます」とアピールするなど、一連のプロジェクトを完結させることができるイメージを持ってもらうことが大事だと思います!

その仕事を目指す人へ

フリーランス_Webディレクター3

Q8. Webディレクターを目指すなら
まずは何をしたらいい?

ディレクションスキルに自信がある(調整や管理、人の間に立つことが得意)な人は、デザインやコーディングなどのWeb系スキルの習得をオススメします。スムーズに進行しやすく、万が一クリエイターができない部分があっても自分でカバーできるからです。

チームメンバーを先に集めて仕事を取りに行く、顧客の期待値を超えるようプロジェクトを遂行する、といった経験を重ねてクライアントワークのスキルを上げるのもいいですね。

ディレクション経験がない人は、まずは自信を持てるWeb系スキルを身につけることから始めましょう。サイト制作をする順番において、一番はじめに来るのがデザインのステップなので、できればWebデザインを勉強すること。

独学かスクールでWebデザインができるようになったら、案件を請けて納品をするところまでやってみる。いかに顧客の満足がいく仕事ができるかが大切なので、練習よりも実案件でスキルアップしていきましょう。

実績がつくと「コーディングもできる?」といった相談があると思うので、「できます!」と言い切ってコーダーを探し、一緒にチームを組んで案件を請けましょう。

このステップを踏めば誰でもWebディレクターになれるほど再現性が高いです。

Webディレクションは、顧客のお願いを自分が中心となってチームで叶えることが目的としてあるので、顧客への思いやりや責任感、主体性といった基本的なビジネススキルを磨き、案件を取って納品までやりきることでWebディレクターになれると思います。

Q9. Webディレクターに
必要なスキルは?

一番大事なことは“相手への尊重”。

たとえば、相手がとても大切な人だったら絶対に約束を守ろうとしませんか? 好きな人のお願いごとは必ず叶えてあげたいし、相手に迷惑もかけたくない。

これと同じで、相手を尊重する気持ちがあれば「この日までにプロジェクトを完成させて!」とお願いされたら、絶対に守りたいと思いますし、いいものを作ろうと頑張りますよね。

また、チームメンバーやパートナーにも同様、「協力してくれてありがとう!」「自分ができないことを代わりにしてくれてありがとう!」という感謝の気持ちを持つことが大切です。

顧客にもパートナーにも敬意や感謝の気持ちを持って進行させることが、何よりも大切なスキルですね。

また、責任感や管理能力も求められます。納期を過ぎてしまったり、言われたことをしなかったりする人は稀にいます。

スケジュールやプロジェクトの管理をする場面は非常に多いので、コツコツと着実にできるスキルは必要ですね。

Q10. どんな本、どんなサイトが
おすすめ?

実践から学ぶのがすべてだと考えているので、基本的には案件を進めながら、Googleで検索したり、人に質問したりしてスキルアップしています。

Webデザインに関しては、TwitterなどのSNSで上手な人をたくさんフォローして、Tipsや制作物を定期的にチェックすること。

書籍であれば、王道とも言われていますが、『なるほどデザイン』『けっきょく、よはく。余白を活かしたデザインレイアウトの本 』が参考になると思います。

あと、Webサイトをたくさん分析することは、もっとも実用的な学習方法です。自分がいいと思うもの、もしくは参考サイトやデザインを収集しているサービスなどをたくさん見ることで、トレンドや制作の意図などを学ぶことができます。

Webディレクターに関しては、実体験を繰り返すことが大切です。たとえば、ディレクションがうまいなと思う人のもとでディレクターをさせてもらったり、自分のディレクションのやり方について、他のディレクターの方や、パートナー、顧客などからフィードバックをもらうこともいい方法ですね。

弊社ではWebディレクターを外注することもあるので、その人のやり取りについてフィードバックするようにしています。

「こういう場合はこちらの方法を取るとスムーズに進みますよ!」「こちらの言い回しの方が修正回数が減ると思います!」など、ディレクションにおけるテキストメッセージをとても大事にしています。

実案件でフィードバックをもらう環境は、ディレクションスキルを磨くために必要ですね。

メッセージ

メッセージの画像

Webディレクションは、実はみなさんが想像するほど習得が難しいスキルではないと考えています。

プロジェクトを遂行する責任感や相手への思いやりを持つなど、人として大切な要素があれば誰でも目指せるお仕事です。

「顧客の期待値を超えるぞ!」「絶対信頼を失わないぞ!」といった責任感を持ち、顧客やチームメンバーの気持ちを尊重しながら遂行する姿勢が、Webディレクターにもっとも求められる資質です。

Webディレクターになる手段に悩んでいる人は、まずはクリエイティブメンバーを探して自分の制作チームを作り、どんどん案件を獲得してみることをオススメします。

実案件のなかで一連の流れを理解することができるからです。仮にスムーズに進められなかったとしても、最後までなんとか成功させようとする想いは顧客にも伝わるはず。

あまり気負いすぎずにお仕事を請けてみて、期待値を超えるための努力を積み重ねることができれば、必ずWebディレクターにはなれます! ぜひ目指してみてください!

フリーランス_Webディレクター4

いかがだったでしょうか?
今回は、はるなさんに「Webディレクター」というお仕事について聞いてみました!
あなたの今日もtoiroな1日にしませんか?