目次
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お仕事詳細
Q1. フォトグラファーって
どんな仕事?
お客さんから撮影の依頼を受けて、どんな写真がほしいのかヒアリングをし、撮影・編集をして納品をするお仕事です。
写真は撮らないけど、編集だけを担当する「レタッチャー」というお仕事もあります。クライアントさんによって、仕事の内容は変わってきます。
私は撮影から編集までしていて、主な撮影内容は結婚式や物、人物などです。雑誌に掲載する商品を撮ったりなど、撮る対象や用途にはさまざまなものがあります。
Q2. 今までその仕事で
どんなことをやってきたの?
会社員のころもフリーランスになってからも、ウェディングフォトはずっと撮っています。
あとは、雑誌や企業のコーポレートサイト写真、物撮り、クラウドファンディングで使う写真、ポップアップストアの広告など、幅広いですね。
わたしが1番好きなのは、人の感情が表れている写真を撮ること。写真を撮ることはあくまで手段で、それよりも想いを表現することを大切にしたいと思いながらお仕事をしています。
Q3. フォトグラファーの
面白みややりがいとは?
いろいろなジャンルの人に関われるのがフォトグラファーの特権だと思います。多くの方と一緒にお仕事ができて、憧れていた人などに会えるチャンスがあるのがすごく面白いです。
知らなかった世界に踏み込めるのも、やりがいにつながります。
Q4. 実際の報酬はどのくらい?
結婚式だと前撮りは8万円〜10万円、1日中付き添いで、7時間〜8時間の撮影は15万円に設定しています。
最低2000枚は撮るなかで、選定して納品するのは最低500枚ほどですが、誰かの心が動いたと感じる瞬間はつねにシャッターを押すようにしています。
余すことなく収めるために、当日の撮影だけではなくて事前に2人が出会った経緯を聞くなど、ヒアリングを大切にしています。
フリーランスになりたてのころは、1案件3万円以下では受けないように基準を決めていました。2回目3回目と継続することで、徐々に報酬が上がっていきましたね。
その仕事ができるようになるまで
Q5. なぜフォトグラファーを
選んだの?
「この仕事に導かれた」というのが1番だなと思います(笑)。
小さいころから写真を見る時間が多かったり、家族の誰かが絶対にカメラを回していたり、写真に触れる機会がよくありました。
もともと写真が好きとは思っていませんでしたが、いざ撮ってみると夢中になって、そこから人との出会いによって思いが膨らんでいきました。
潜在意識的に、楽しめるように生まれてきたんだろうなと思います(笑)。
フォトグラファーをしていない自分としている自分だったら、している自分のほうが好きです!
Q6. フォトグラファーとしての仕事を
どうやって獲得しているの?
フリーランス1年目のころは、できないことでもなんでも引き受ける状態で突っ走っていました。
無償でも呼んでもらえれば、いろんな場所に足を踏み入れて、そこからお仕事の継続につなげていましたね。
Instagramで、実際にしていることや今後チャレンジしたいことを発信していたら、依頼が来ることも。
2年目や3年目になると、新しい現場に呼ばれなくなってきました。
自分のブランディングが確立できていると思われるので、「駆け出しフリーランスなら挑戦してみる?」という声がかからなくなるんです。
特に、2年目はコロナウイルスで大打撃を食らったので、人とのつながりなどから業務委託でお仕事をしていました。
その仕事を目指す人へ
Q7. フォトグラファーを目指すなら
まずは何をしたらいい?
まずは業界のルールを知るためにも、自分が撮りたいものがある会社で働くことをオススメします。そして、ひたすら写真を撮って、人に見てもらうといいですね!
会社員だと機材が揃っているので心配いりませんが、フリーランスはそうはいきません。だから、最初はお仕事ができる機材を1つでも持って、どんな現場でも足を踏み入れていき、自分が撮りたいものを見つけてそれを継続してみてください。報酬が発生したら、徐々に機材を増やしていけばいいと思います。
Q8. フォトグラファーに
必要なスキルは?
プロデュース力があるといいと思います。物を撮るときに布を使ったり、装飾を入れる提案をしてみたり、 撮影に対してどんな撮影ができるかプロデュースをする感覚です。もちろん、自分では装飾できないので、そこは仲間に依頼します。
たとえば、家族写真の依頼が来たとき、「ただ写真がほしいだけ」じゃないことがありました。お父様が亡くなられてお母様が寂しい思いをしてるから、何かカタチになって、心がぐっとなるものを残したいと。
そこで、花でブーケを作るワークショップをしたあとに、撮影をしました。
フォトグラファーだけど、想いを作る人として、そこまで深く掘れたらいいなと思います。
Q9. どんな本や雑誌がおすすめ?
写真を撮ったら、それに合った文章を考えるようにしているので、『人生を変えてしまうほどの、恋をした』というカフカさんの本を見てインプットしています。
「撮るって面白いんだ」と思わせてくれて、いまだに手放せない雑誌が『写ガール』です。今は休刊してしまいましたが、ラストに出版された30号の『一生写真宣言!!〜だからわたしは写真を撮る〜』には、さまざまなカメラマンの写真を撮る理由が掲載されており、たくさんの想いが詰まっています。
メッセージ
挑戦したいと思うなら、迷わず実行したらいいと思います!
フォトグラファーは、「撮ってアウトプット」の繰り返しでそれが自分の成長に繋がります。継続することで、知ってくれた人がお仕事をお願いしてくれます。
お客さんの要望を叶えるためには引き出しを増やすことと、覚悟は必要です。
私が大事にしているのは「好きになり、役に立ち、応援する」という、相手を好きだと思う気持ちを仕事に活かすこと。
「センスは努力、努力より夢中」という言葉があります。私がお仕事をしているときは、努力している感覚がなくて、ずっと考えていたら夜になっていたりする。
夢中になってやっているときに、カメラの技術や想いが強くなるのかなと。これをひたすら繰り返すことが自分を貫き通せることだと思うので、まずはチャレンジしてみてください!
いかがだったでしょうか?
今回は、もなさんに「フォトグラファー」というお仕事について聞いてみました!
あなたの今日もtoiroな1日にしませんか?