アプローチ方法を考え、多くの人に情報を届ける橋渡し役を担う。企業に寄り添う戦略家・“広報”の仕事

アプローチ方法を考え、多くの人に情報を届ける橋渡し役を担う。企業に寄り添う戦略家・“広報”の仕事

フリーランスの仕事

フリーランスとは一概に言っても、働き方は十人十色。

Webデザイナー、ライター、エンジニアなどの職種のほかに、自らオリジナルの職業を作り出して活躍しているフリーランスもいます。

そして、同じ職種だとしても、実はやっている仕事は一人ひとり違うのもまた事実。
今回インタビューをしたのは、会社に所属してセールス・マーケティングを担当しつつ、フリーランスでは広報として働くあいさん。

企業では求人が少なく、フリーランスとしても謎が多い広報のお仕事。お話を聞いてみると、かなり複雑で奥深いことがわかりました…!

フリーランス広報

あい

あいさん

青山学院大学卒業後、国内外でまちづくりをプロデュースする株式会社UDSに入社。広報と新規旅行事業の立ち上げを経験後、独立。オーストラリア・メルボルンを拠点にワーホリ×フリーランス生活を送る。帰国後2020年より旅を広める会社TABIPPOに入社し、海外政府観光局や地方自治体に対するセールス・マーケティングを担当。 パラレルキャリアとしてフリーランス活動も継続し、様々な企業の広報や企画のサポートを行う
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お仕事詳細

フリーランス_フリーランス広報2

Q1. 広報ってどんな仕事?

皆さんも、日常のなかで何かいいものを見つけたら、友だちにオススメしたいことがあるかと思います。それを仕事として、どのようにターゲットにアプローチするのかを考え抜くのが広報の役割です。

具体的には、サービスがその時点で到達しているフェーズや、どんなことに注力したいのか、企業とサービスのどちらを広めたいのかなどのニーズをヒアリングして分析し、年間や中長期で戦略を練ります。

そして、それを外に出すアプローチ方法として、オウンドメディアやSNS、プレスリリースなどから最適なものを選んで、一緒に伴走していきます。自分で記事を書くこともありますね。

Q2. 今までその仕事で
どんなことをやってきたの?

新卒で入社した会社では、企業広報としてプレスリリースやメディア対応、社内広報など、幅広い業務を行っていました。

独立してからは、戦略策定から入ることが多いですね。まずはブランディングや特徴を理解をし、メディアとユーザーへのアプローチ方法を整理したうえで、どうメッセージを発信していくのかの戦略を練ります。

メディアが相手なのであれば、レセプションパーティーを開いて関係者を呼び、SNSや該当メディアで発信してもらう施策を打つとか。

私が得意なのはまちづくりや旅行関連のサービスですが、広報のアプローチをする手段はある程度決まっているので、クライアント先のインプットができればどの業種業界でも対応することができます。

Q3. 広報の面白みや
やりがいとは?

好きなものにのめり込んでどんどん追求し、それを多くの人に届けられるのが面白いです。

企画やプロダクトを作成する人がいいものを作り、広報がその魅力を引き出して、届けたい人に届ける。

広報は社内の人やユーザー、メディアなどと関わったり、一緒に考えたりすることが仕事なので、関係者が多いんですよね。その一つひとつの橋渡しの存在になって、情報を必要とする人に届けられることにやりがいを感じます。その情報をきっかけに変わる人もいると思うので!

Q4. 実際の報酬はどのくらい?

時給ではなく、アウトプットベースで考えています。たとえば、リリースや記事など単発の契約は1本3万円〜が目安です。広報戦略のコンサルティングや、メディア運用のディレクションなど半年以上の中長期的な契約の場合は月10〜20万円程度が目安の金額です。

複業で関わるフリーランスはやっぱり、企業の専任広報より高い金額で契約するのは難しいと思うんですよ。だから、PR会社や自社広報よりも高くならない程度にバランスを見つつ、切り口を工夫したりきちんと響くものを考えたり、自分なりのオリジナリティを出すことで金額を交渉するようにしています。

その仕事ができるようになるまで

フリーランス_フリーランス広報3

Q5. なぜ広報を選んだの?

もともとは、広報をしようと思っていませんでした。

大学時代にブログを書いたり、インターンでWebメディアを立ち上げたりと発信が好きだったものの、会社で学びたいのはまちづくり業界での企画でした。

そのとき、リクルーティングしてくださった先輩から広報に適任だと言われて、結局、配属先が広報になったんです。最初はまったく面白さがわからなくて、半年間ぐらいは「嫌だ!」とごねていました(笑)。

でも、経験を積んでいくうちに、広報は汎用的なスキルであることに気付いたんです。汎用性が高いからこそ、さまざまな業界の知らないことに詳しくなっていって、自信を持って進められるのがいいなと思ったんです。

広報の役割は「情報を広める」だけだと思っていたのですが、企画の要素も必要だなとも感じました。さまざまなアプローチがあるなかで、どんなネタを拾ってきてどのように広めるかを考えるので、クリエイティビティがあるなと思いましたね。

Q6. 仕事の獲得方法を教えて!

そもそも、広報の求人はあまりないんですよね。まずはメディア運営や、具体的なアウトプットの案件を取るようにしています。それを獲得できれば、そのあとに広報として仕事を任せてもらえることもあります。

たとえば、プレスリリースの仕事をもらったときに、ほかにも商品が売れるために必要なことを考えて提案することで、結果的にクライアントさんと中長期的なお付き合いになることもあります。

その仕事を目指す人へ

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Q7. 広報を目指すなら
まずは何をしたらいい?

まずは文章を書いて、ブログやTwitter、noteなどで発信するのが大事になります。友だちにインタビューをして記事を書いたり、クラウドソーシングから案件をいただいたりして練習していくのがオススメです。

ある程度慣れてきたら、基本のプレスリリースの書き方を学び、実践してみてください。インプットとアウトプットをセットにするイメージですね。

Q8. 広報に必要なスキルは?

ライティングはもちろん、聞き出す力が重要です。

たとえば、企業のニュースになるのはプロジェクトのリリースだと思うんですけど、みんなが気づかないような視点がニュースバリューになることがあります。

どこへでも行けるリモート出社が面白い働き方だったり、サービスの機能面ではなく、ストーリー面が面白かったりだとか。

つねにアンテナを張っておくことで、さまざまな角度から情報収集ができるようになります。広報は、自分がサービスをつくるわけではないので、質問力が大切です。

Q9. どんな本がおすすめ?

新・戦略思考の広報マネジメント』は、広報に必要な戦略思考法や、スキルがまとまっていてオススメです。

サニーサイドアップの手とり足とりPR』は、広報より具体的な業務内容や、アプローチ手段などが書かれているので、戦略を知ったあとに読むと理解しやすいです。

ライティングの基礎を学びたいなら、「新しい文章力の教室」がよく読まれている印象です。

メッセージ

メッセージの画像

広報は、会社のなかでも人数が少なく、「どのようにフリーランス広報になったらいいんだろう」というように謎に包まれた職種。私も、右も左もわからず広報になった1人です。

ただ、ライターから広報になるように、別業種からのステップアップができたり、フリーランスとして働きやすかったり、手を伸ばせば届くところにある職種でもあります。

まずは、ライティングやリサーチ力、デザイン、マーケティング力など、得意領域を見つけて、広報について知り、実行していくことで広報として名乗れるようになっていくと思います。

広報の仕事は領域が広いぶん、自分なりの強みがあることで、より求められる広報になるんじゃないかな。

私もこのたび、複業人材による広報ユニットのサービス『ふたり広報』をリリースしたので、いつか一緒にお仕事で、皆さんとつながれたら嬉しいです!

いかがだったでしょうか?
今回は、あいさんに「広報」というお仕事について聞いてみました!
あなたの今日もtoiroな1日にしませんか?