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お仕事詳細
Q1. 「AWAKE&」って
どんなスクール?
「AWAKE&」は、「エシカル」「サスティナブル」にまつわるさまざまな学びを提供するエシカルスクールです。随時学べるコース内容は追加していて、現状14コースあります。
エシカルなスクールを運営しようと思った理由は、自分で情報収集するのが大変だったからです。
私自身、SNSで紹介されている映画を観たり、本を読んだり、セミナーに参加したり、ヴィーガン料理を体験してみたりと、いろいろな手段で学んでいました。
しかし、体系的にまとまっていて、かつ好きな時間に自分で進められるようなサービスはなかったんです。
そこで、今いらっしゃる素敵な方の英知を集約する場所を作りたい、自分が学びたいと思い、スクールを立ち上げることにしました。
Q2. スクール運営ってどんなお仕事?
私の場合、スクール運営のお仕事のなかでもメインはコース作りです。
どんな分野でコースを作りたいのか、どなたに講師を依頼すればよいのかはとても大事にしています。
まずは、自分がその分野について本を読んだり、セミナーを受けたりして勉強をします。
一通り勉強したあとで、話がわかりやすかったり、偏りがなくていいなと思う方に、いきなりご連絡をして講師のお願いをすることも。
自分が納得のいくコースを提供したいので、勉強している時間も、仕事の一種の時間として多く確保していますね。
動画1つを作るために、何度も動画を見返して、どう編集したらより伝わりやすい動画になるのか工夫して、カット一つひとつにこだわっています。
Q3. その他にも
やっていることがあれば教えて!
その他には、サイト構成を作るのと、集客ですね。サイト構成に関しては、特に立ち上げ当初かなり時間を費やしました。
コースの動画を1本で見せるか、もしくは複数に分けて見せるかなど、どうやったらユーザーエクスペリエンスが良くなるのかを考えていました。
集客はSNS中心に行っています。広報メンバーにお願いして「PR TIMES」にプレスリリースを書いてもらったり、「アンバサダー制度」として積極的に学んだことを発信してくれるような仲間を募集したりしています。
最近では、その方たちの口コミを通じて入会していただくことも増えてきました。
仕事としては、自分で手を動かすというよりも、考えたり、マネジメントやディレクションをすることが多いですね。
その仕事ができるようになるまで
Q4. 「AWAKE&」は
どんな人が集まっているの?
準備段階では、エシカルを全然知らない方が入会して学んで知ってくださる場所だと思っていました。
でも、実際にスクールを始めてみると、自分でドキュメンタリーの映画を観ていたり、すでに他社のセミナーに参加したことがあったりと、多少のアクションをして割と「エシカル」や「サスティナブル」に対して意識が高まっている方が入ってくださることがわかりました。
Q5. どうやって
授業料や入会金を決めたの?
私自身、いろいろなスクールを見たなかで、入会金がないと、入会してすぐに学ぶことをやめてしまう人が多いなと感じました。なので、多少ハードルは高くなりますが、入会金を設定しています。
入会金があることで、はじめのハードルが多少高くなっているなと思います。ただそのぶん、「よし学ぶぞ!」と覚悟を持って入会してくださるので、長く続けてくださる方が多い印象です。
Q6. 集客はどうやってやってるの?
あまり深く考えずに始めた、というのが正直なところ。ただ今は、エシカルに対して意識が高まっている方たちには確実に届けたいと思っています。
特に、その層の若者が一番集まっているなと思うのはInstagramなので、Instagramを中心に集客を行いつつ、これからは検索流入にも力を入れていきたいですね。
あと、最近取り入れているのがアンバサダー制度。フォロワー1000人以上の方で一度募集させていただきました。
そうなると、その時点で普段からエシカルな発信をされている方が集まってくるので、その方たちのフォロワーさんとも親和性があって、いろいろな方に入会していただきました。
アンバサダーを募ったことで、人を集めるという効果だけでなく、私自身「仲間がいる感覚」が得られたことは、予想していなかった嬉しいポイントでしたね。
Q7. 退会される方もいる?
「AWAKE&」は好きなときに始めて、好きなときに辞められるので、もちろん一定の期間を経て退会される方もいらっしゃいます。
私もスクール運営当初はそれが怖かったのですが、退会理由のメッセージが逆に励みになることもあります。
「本当に勉強になったので、こんなスクールを作ってくださってありがとうございました。自分の生活が心機一転するので、一度ここで退会します」など、みなさんあたたかいメッセージを付けてくださることが多くて、それだけでも嬉しいんですよね。
「スキルを身につけて、お金を稼ごう!」というというよりも、「地球のために、社会のために、勉強していきたい!」という、美しい動機を持っている方が多いのだと思います。
Q8. スクール運営の
やりがいや面白みは?
最近特に嬉しかったのは、「AWAKE&」で学んだ方が、「学んだことを活かしたい!」と、会社の中で全社員向けにSDGsの勉強会を開催していると聞いたこと。
その話を聞いた時に「純粋にすごいな」と思ったんです。提案するのも勇気がいるし、全社員に向けて話すなんてなかなかできることじゃないと。
学んで終わりではなくて、学んだことをまわりの人にシェアしてくれるのは、「AWAKE&」のその先につながっているんだと実感できてとても嬉しかったです。
また、なかには、講義内容をノートに全部取ってまとめてくださる方や、感じたことを丁寧に書いてシェアしてくださる方も。
こちら側が「やってくれたら嬉しいな」と思う何倍ものアウトプットをしてくれるのは嬉しいですね。
Q9. 逆にすごく大変だったことは?
毎月ギフトを選ぶのが大変ですね。「エシカルなギフト」としているので、無駄なものを送ってゴミになったらダメだなと思って。
「これはゴミにならないかな?」「みんなの生活にちゃんと馴染むのかな?」と考えすぎてしまい、直前でも決まっていないこともあります。
最近はギフトも残りつづける「モノ」ではなく「消耗品」が多くなっていますね。そのなかで、たとえばヴィーガンの食材にも当たり外れがあるので、一個一個自分で試しています。
自分がいいと思ったものが、本当にみんなにとってもいいのか。難しいですが、そこの価値観がズレていないかはとても大事にしていますね。
その仕事を目指す人へ
Q10. スクール運営を実現するために
行ったことは?
私の場合、いろいろなことを同時進行で進めていました。
①自分が取り扱いたいコースを明確に
私の場合は取り扱いたい6コース(プラントベース、ソーシャルビジネス、アニマルライツ、気候変動、プラスチック、エンパシー)を書き出して、その方向性に合う講師の方にアプローチしました。
②全体のサイト構成を細かく考える
全体のサイト構成を考えるのも大事なポイントです。動画の見せ方を長い1本として見せるか、短くして複数本に分けて見せるかなど、より学びやすいように考えました。
③ユーザーが必要としているものは何かを考える
私の場合はホームワークをつけようと決めました。普通のコースの他に実践する「プラントベースの料理を7日間つくってみよう!」というホームワークです。
そこで、インフルエンサーの方にお願いして、入会のときに送るプラントベースボックスの材料をつかいながら実践できるレシピ動画を作成してもらいました。
オンラインとオフラインを組み合わせることで、ユーザー体験をより満足度の高いものにしようとこだわりました。
④想いを伝えて、関係者を増やす
これは意図していたわけではないのですが、立ち上げ前に相談していた友だちや依頼した講師の方が「AWAKE&」についてシェアしてくださったおかげで、スクールオープンしてすぐにたくさんの方からのお申し込みをいただきました。
今思うと、自分の「想い」をまわりに伝えていたのがよかったのかなと思っています。
⑤自分よりもできる方に依頼する
講師の方に講義を依頼したり、サイト制作や動画編集もまわりのできる方に依頼したりしました。
ここだけの話、貯金は使い切りました(笑)。自分ひとりでやるのではなく、得意な方に依頼することで、実現が早くなると感じています。
Q11. スクール運営に必要なスキルは?
スキルというよりも、「その内容が好きなことかどうか」に尽きると思います。
私の場合も、その分野が好きでこだわりがあるからこそ、講師の方のお話を聞いて、「どうやったらよりわかりやすくなるかな」と考えたり、動画をわかりやすく伝えるために何周も観たりしています。本当に好きじゃないとできないなと思いますね。
Q12. スクール運営をするうえで
参考にしたものは?
私はキャリアスクール「SHElikes」にインスピレーションを受けました。
前職を辞めたタイミングで、Webデザイナーとして一時的に生計を立てようと入会したのですが、Webデザインというよりも、SHElikesで勉強すること自体があまりに楽しすぎたことで、スクールを作ろうと思いました。
たくさんコースがあるなかで選ぶのが楽しかったり、サイトの可愛さにときめいたり、学ぶときのワクワク感はこれからも大事にしたいですね。
メッセージ
私、実は「スクール運営をしたいな」と思ったときに、大学院へ行きなおして、専門家になってからスクールを作ろうかと一瞬思ったんです。
でも、大学院に行って、そこから起業手続きして…と考えたら3年くらいかかってしまうと思って。
それよりも、スピード感を大切にしたかったので、アイデアが湧いてからちょうど半年後にはスクールをオープンしました。
自分ひとりでやろうとせずに、今活躍している方々とコラボレーションすることで、結果的に自分ひとりでは実現できなかった、大きな結果につながるのかなと身を持って感じています。
成し遂げたいことがある方は、「まわりに頼る」選択肢も視野に入れて動いてみてください。
いかがだったでしょうか?
今回は、ゆりさんに「スクール運営」というお仕事について聞いてみました!
あなたの今日もtoiroな1日にしませんか?